最高利益を更新しそうな時ほど、もっと働くべき理由

北岡 秀紀 北岡 秀紀
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Kitaoka

「最高利益があがりました!」
これはビジネスをしていて最高に嬉しいことです。
最高利益とは言わないまでも、
「今年も無事かなりの利益を得られそうだ」というだけでもかなり嬉しいことでしょう。

でも、たいていの経営者はここで安心してしまいます。
来年の仕込みでもしようかな、、、という風になってしまいがちですが、
実はそうではないのです。

『最高利益が出そうだ』と思った時こそ、もっと頑張る方が良い、
というのが今日お話したいことです。

これは「勝って兜の緒を締めよ」というような精神論ではありません。
「あなたの手元にキャッシュを残す」という観点でみた場合、
最高利益を更新しそうな時ほど、普段よりも格段に利益が残しやすい、
という実際的な根拠があるお話なのです。
それではさっそく見ていきましょう。

売上と営業利益の構図

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図解の例を見ながら具体的に見ていきましょう。

売上5,000万円の会社があったとします。
この会社の原価率が40%だとすると、原価は2,000万円(=原価5,000万円×40%)です。
そうすると粗利は、3,000万円(=売上5,000万円-原価2,000万円)となります。

この粗利から人件費や販管費(経費)が出ていくわけです。
その残りが営業利益です。
つまり、営業利益=粗利-人件費-販管費ということ。

項目は、細々分けるとキリがありませんので控えますが、
とにかく大きく分けるとこのような内訳になります。

ではここで、営業利益が600万円残ったとしましょう。
このように仮定した場合、
粗利3,000円から営業粗利600万円を差し引くと、
人件費と販管費は、合わせて2,400万円使っている、ということになります。

次に進む前に、まずはこの構図をしっかりと理解しておいてください。

少しの労力で営業利益を2倍に高める方法

この会社は、売上5,000万円に対し、営業利益600万円ですから、
なかなか利益が残っている会社だとは思います。
とはいえ、この例が、決して非現実的な数字でもありません。

そして、ここからがポイントです。
あなたがこの会社の経営者だったとして、
「営業利益を2倍にしたい」と考えたとしましょう。
つまり、今よりもさらに追加営業利益として600万円を稼ぎたい、ということです。

このとき、どのように考えるべきかというと
これを考えて頂きたいのです。
実はこれは、すごくシンプルです。

ここからは、逆算で考えていきます。
追加利益で600万円稼ぎたいなら、粗利を3600万円にすれば良いだけです。

つまり、粗利は3,000万円だったわけですから、
人件費と販管費を変えずに粗利を3,600万円稼ぐことができれば、
利益は今の倍になるという計算が成り立ちます。

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では、粗利を3,600万円にするためには、
売上がいくら必要かというと、原価率40%から逆算すれば売上は6,000万円必要になります。
つまり、売上を6,000万円稼げば利益は倍になる、ということです。

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売上を上げるということは、かける労力も当然増えます。
しかし、営業利益を増やすのに、労力が比例して増すのか?というと、答えはノーです。

この例では、売上は5,000万円→6,000円に1.2倍だけ増えました。
しかし、利益は600万円から1,200万円と2倍に増えています。
つまり、売上を1.2倍にする労力で、営業利益を2倍に高めることができているのです。

この例を見て頂ければ、この理論の辻褄がぴったりと合っていることは、お分かり頂けるものと思います。

最高利益を更新しそうな時ほどキャッシュは残しやすい

ここまでのお話で、
なぜ最高利益を更新できそうな時ほどもっと働くべきか?
というのはお分かり頂けたと思います。

最高利益が出そうな時こそ、1.1倍、1.2倍と、
あともう少しだけ売上を伸ばす努力をして頂ければ、
最高利益はそれ以上の比率で1.5倍、2倍と大きく伸ばすことができます。

もちろんビジネスによって、20%や2倍といった数字の比率は、
ビジネスごとの利益率によって当然変わってきます。
しかし、少なくとも「営業利益を2倍にするために、
労力を2倍にする必要はない」ということを理解してください。

ビジネスによって比率は違えど、最高利益を更新できそうな時ほど、
より少ない労力や努力で、簡単に大きな営業利益を生み出すことができますよ、
ということです。

ですからあなたが、「最高利益が出そうだな!」という風に思った時に、
実はそこで立ち止まってしまうのは、非常にもったいないことです。
最高利益が出そうな時はもちろん、
とにかく営業利益が出そうな時ほど油断をせずにもっともっと稼ぎましょう、ということです。

そうすることで、あなたの手元にはより大きな営業利益、
つまりキャッシュを残すことができるようになります。

ぜひ営業利益が出そうなときは、今回のお話を思い出してください。
そして、もう1歩2歩の労力を掛けて頂くことで、
より大きなキャッシュを残すチャンスだと考えてください。

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