今回は、コーチングビジネスの成功法則として、必要な資格やスキルの解説、コーチングビジネスを学べる本やセミナーなどを紹介していきます。
- 「コーチングビジネスで成功したい」
- 「人気コーチとなってたくさんの収入を受け取り、人生を豊かにしたい」
- 「クライアントを救えるコーチとなって感謝されたい」
など、コーチングビジネスを志す人には様々な目標があり、早く実現したいと思っているでしょう。
コーチングビジネスで成功したいなら、当たり前ですが「コーチングビジネス」を知る必要があります。
コーチングに必要な資格を取ったり、本やセミナー(研修)を通して必要なスキルや手法を身につけなければなりません。
また、コーチングだけでなく「ビジネス」のやり方も知らなければ活動を続けることはできません。
でも、どうやって行動したら良いかわからず、前に進めずにいませんか?
何を優先的に学べばいいのかがわかれば、あとは行動するだけですよね。
この記事は、コーチングビジネスの意味から最低限身につけるべきスキル、効果的な学び方、おすすめの研修機関などをこの1記事で網羅しています。
コーチングビジネスについての悩みを一通り解決できるようにまとめていますので、気になるところからチェックしてみてください。
コーチングビジネスとは?心理学的な意味や効果を解説
コーチングビジネス(いわゆるコーチング)とは、ウィキペディアによると以下のような意味で紹介されています。
コーチング(英:coaching)とは、
- 運動・勉強・技術などの指導をすること。
- 促進的アプローチ、指導的アプローチで、クライアントの学習や成長、変化を促し、相手の潜在能力を解放させ、最大限に力を発揮させること目指す能力開発法・育成方法論、クライアントを支援するための相談(コンサルテーション)の一形態。ただし、世界的に合意された明確な定義は存在しない。
引用元:wikipedia「コーチング」
簡単にまとめると「クライアントの成長や目標達成のために、クライアントの能力を引き出し、変化を促すよう支援すること」です。
このように、コーチングにはクライアントの実現したい目的をスムーズに達成させる効果があります。
世間には、コーチングビジネスは「意味ない」「胡散臭い」といった評判もあったりします。
しかし、「コーチング心理学」という言葉があるように、コーチングは「コミュニケーション技法」や「心理療法」を取り入れた学問でもあります。↓
コーチング心理学(コーチングしんりがく、英: Coaching Psychology)とは、従来のコーチングに加えて、コミュニケーション技法や心理療法を応用した心理学。心理学的な理論を基盤に科学的な検証を行っている。
引用元:wikipedia「コーチング心理学」
ですから、コーチングビジネスは科学的な根拠に基づいた正当なビジネスであると言えます。
実際にイタリアでは、「コーチングの手法を使ったことがある企業」は全体の80%を占めていると言われており、今コーチングの必要性が高まりつつあります。
コーチングビジネスで成功したいなら、「コミュニケーション技法」や「心理療法」を取り入れた「コーチング心理学」を使って科学的な根拠を元にビジネスを行なっていきたいです。
コーチングビジネスと似ている5つの指導法との違いを解説
コーチングビジネスと似ている指導法が5つありますので、しっかり区別できるように違いを知っておきましょう。↓
指導法 | 特徴 |
コンサルティング | 企業や行政などの役員(特に経営者が多い)に対して解決策を示し、その発展を助ける業務のこと。(参考:wikipedia「コンサルティング」) |
ティーチング | 物事を知っている人(できる人)が知らない人(できない人)に教える指導法。先生や塾講師、部活動の先生がこれに当たる。 |
カウンセリング | 依頼者の抱える問題・悩みなどに対し、専門的な知識や技術を用いて行われる相談援助のことである。(参考:wikipedia「カウンセリング」) |
メンタリング | メンター(指導者)は指示や命令はせず、対話による気づきと助言によって、メンティー(被育成者)の自発的・自律的な発達を促す方法。(参考:wikipedia「メンタリング」) |
NLP (神経言語プログラミング) |
NLP(神経言語プログラミング)とは、コミュニケーション、能力開発、心理療法へのアプローチを目指す技法。「人間の行動は神経学的な過程から始まる」「人間は自分が望む結果を出すために自身の行動、自身の脳をプログラムできる」という考えから、クライアントの変化の促進に役立つとされるモデルを適用し、訓練する。(参考:wikipedia「神経言語プログラミング」) |
コーチングを含め、上記5つをもっと簡単な言葉で表すと以下の通りになります。↓
- コーチング:「能力を引き出すことで成長を促す」
- コンサルティング:「企業の発展をサポートする」
- ティーチング:「手取り足取り教える」
- カウンセリング:「話を聞いてアドバイスするのみ」
- メンタリング:「自分を観察させることで気づかせる」
- NLP:「考え方、思考、色眼鏡、パラダイムから変えさせる」
コーチングビジネスが他の5つと違うところは、「同じ目線に立ってクライアントを理解〜解決策の決定の支援〜フォローまでトータル的に関わる」というところです。
それでいて、トップダウンではなく自力で成長していくのを隣で寄り添い見守る(時に手助けする)といったイメージです。
ですから、コーチングビジネスは「クライアントを深く理解する力」がとても重要になってきます。
コーチングビジネス行うのに必要な資格と取得できる研修機関は?
コーチングビジネスを行うのに必要な資格は特にありません。
というのも、コーチングビジネスは資格(ライセンス)がなくても行えるからです。
また、コーチングの資格は全て「民間資格」なので、国家資格ほどの権力もありません。
しかし、コーチング関連の資格をいくつか取っておけば、クライアントに対する信用度があがりますから、ビジネスをするなら取得しておきたいです。
コーチングに関する資格として有名なものは、主に以下の8つです。
資格 | 特徴 |
国際コーチ連盟(ICF)認定コーチ | 国際的にも信頼されているICFの認定資格。コーチの知識やスキルを証明するだけでなく、プロフェッショナルとして高い専門的水準を維持し、倫理規定を順守していることを証明するもの。アソシエイト、プロ、マスターの3つの階級がある。(参考:ICF国際コーチ連盟日本支部) |
日本コーチ連盟認定コーチ | 一般社団法人日本コーチ連盟が認定。コーチング技術の実践的な水準を満たしていることの証明となる資格。(参考:JCF日本コーチ連盟) |
一般財団法人生涯学習開発財団認定コーチ | 1998年にスタートした日本で最初の「コーチ認定制度」。コーチングを活かし、仕事やマネジメントの中で相手の主体性を引き出しながら、目標達成や成長を促せることを証明する資格。コーチング初心者向けの資格。株式会社 コーチ・エィが運営。(参考:コーチ・エィアカデミア) |
CPCC | CTIによって国際的に認定されているコーチング資格。日本では約600人のコーチがCPCCの資格を取得し、世界中では7,100人のコーチがこの資格を所有。CTIは国際コーチ連盟に世界で初めて認定されたプログラムを提供しているコーチ養成機関。(参考:CTIジャパン) |
GCSコーチ認定 | GCS(銀座コーチングスクール)がコーチングスキルとマインドの理解度・修得度の判定を行ない、プロコーチとして有料のコーチングセッションを提供するのにふさわしいレベルに達していることを認定する資格(参考:銀座コーチングスクール) |
米国NLP協会認定NLPコーチング資格 | NLPとコーチングを融合した、深層心理に働きかけるプログラムで構成されており、自己変革・他者変革を効果的に起こすスキルを保有していることを認定する資格。(参考:一般社団法人 日本NLP能力開発協会) |
特定非営利活動法人日本コーチ協会認定メディカルコーチ | 医療従事者に対して専門的なコーチングのトレーニングを提供するプログラムを 「認定メディカルコーチ・トレーニング・プログラム」として認定する資格。(参考:JCA日本コーチ協会) |
トラスト認定プロフェッショナルコーチ | 日本トッププロコーチトレーナー馬場啓介による、8ヶ月の完全個別プロコーチ育成トレーニング。基準を満たせば、プロフェッショナルコーチの認定資格を取得できる。(参考:一般社団法人トラストコーチング) |
特に一番上から3つの資格は、コーチング資格の中でも有名で権威のある資格なので、ビジネスをしていくならこの3つから検討すると良いです。
各資格を検討したいときは、「参考」で紹介されている協会や会社がセミナー・研修機関となっているので、クリックして確認してみてください、
コーチングビジネス成功に必要な6つの基本スキル
コーチングビジネス成功に必要な基本スキルとされているのは、主に以下の6つです。
- ペーシング
- 傾聴
- 質問
- 提案
- 承認(評価)
- 4つのタイプ分け診断
「コーチングビジネスと似ている指導法」の章でも話した通り、コーチングビジネスは相手に寄り添うところから、提案し、評価し、フィードバックするところまでの能力が必要になってきます。
一つずつ流れを追って解説しますので、全体像を掴んでみてください。
コーチングビジネススキル1.ペーシング
コーチングビジネススキルの1つ目は「ペーシング」です。
ペーシングとは「相手に合わせること」です。
人は他人と相対するときに「この人は敵か味方か?」を判断しています。
もし敵と判断したら、いくら権威のあるコーチからの助言でも耳に入らず、受け入れません。
ですから、「私はあなたの味方である」ことを相手に示し、防衛本能を解くテクニックとして「ペーシング」が有効です。
何を合わせるのかというと主に以下の7つを意識します。
- 呼吸
- 動作のスピード
- 言葉
- 話の内容
- 声のトーン
- 姿勢
- 表情
クライアントは自分と共通点が多かったり、自分の話していることを受け入れてもらったりすると安心感を覚え、心を開いてくれます。
例えば、「適度に相槌をうつ」とか「オウム返しをする」などは相手の心を開くときによく使われるテクニックです。
逆に「何かをしながら目を見ずに話を聞く」とか「相手の話を遮って喋る」などをしてしまうと、クライアントは離れていきます。
コーチングビジネスは、ペーシングを使って相手の心を開くところから始まるのです。
コーチングビジネススキル2.傾聴
コーチングビジネススキルの2つ目は「傾聴」です。
コトバンクによると、傾聴は以下の通りに定義されています。
話し手が自分自身に対する理解を深め、建設的な行動がとれるようになるようサポート
引用元:コトバンク「傾聴」
つまり、ただ「聞く」のではなく「相手を理解する」のが目的となります。
相手を理解するために「聴く」方法としては、以下の2つを意識します。
- 話を遮らず最後まで話を聞く
- 言葉だけではなく、相手の表情や雰囲気、声のトーンまで気を配る
話を遮らず最後まで話を聞くことは、クライアントを理解するためでもありますが、クライアントが自分で答えを見つける機会を引き出すためでもあります。
人は自分の話を自分でも聞いているので、話しているだけで自ら気づいて解決することがよくあるのです。(これがコーチングの醍醐味でもあります)
また、クライアントは「自分に嘘をついている」ことがほとんどです。
ですから、コーチはクライアントの言葉を全て鵜呑みにせず、言葉の裏にある意図や本音を相手の動作や雰囲気から汲み取る必要もあります。
クライアントの本当の問題や悩みを汲み取り、しっかり解決策に繋げることがコーチングビジネスの成否を分けます。
コーチングビジネススキル3.質問
コーチングビジネススキルの3つ目は「質問」です。
質問といっても、あなたが情報収集するための質問ではなく「相手に気づきを与える質問」を行います。
あなたが効果的な質問をすれば、クライアントが答える過程で自ら何かに気づき、問題解決に至ることが多いからです。
具体的な質問の方法は、以下の2種類があります。
- クローズドクエスチョン
- オープンクエスチョン
クローズドクエスチョンは、「YESかNO」で答えさせるような質問です。
例えば、「セミナー告知はしましたか?」とか「価格アップは検討しましたか?」とかいった具合です。
しかし、この質問の仕方だと、クライアントの「自分で考える機会」を奪うので、コーチングビジネスではあまり多用したくはありません。
対して、オープンクエスチョンは「クライアントに考えさせて自由に答えさせる質問」です。
例えば、「どのようにセミナー告知をしましょう?」とか「どのような価格アップ方法が効果的でしょう?」という質問の仕方です。
コーチングビジネスにおいては、クライアントの問題解決・目標達成がゴールですから、解決策を引き出せるようにこちらの質問を多用していきたいです。
とはいえ、オープンクエスチョンをするには「聴くこと」が大前提となるので、前項で紹介した「傾聴」のスキルをまず意識したいです。
コーチングビジネスにおける「質問」の目的はクライアントに「考えさせること」。
まずは傾聴して、的確なオープンクエスチョンができるようになりましょう。
コーチングビジネススキル4.提案
コーチングビジネススキルの4つ目は「提案」です。
クライアントに考えさせて解決策を引き出させるのがコーチングビジネスの基本ですが、時には的確な提案も必要です。
クライアントが間違った道に進みそうなら方向修正が必要ですし、クライアントがたどり着きそうにない答えがあるならそっと示してあげた方がいいです。
とはいえ、提案するにしてもあくまでコーチングビジネスなので、相手の自主性を尊重するのは大事です。
ですから、コーチであるあなたが提案するにしても、やるかどうか(採用するかどうか)はクライアントに決めさせるようにしましょう。
逆に提案を気に入ってくれても踏み出す勇気がなさそうなら、行動する時の不安や障害を取り除いてあげた方がいいです。
クライアントの力を引き出せるのがコーチングビジネスの目的ですが、時には的確な提案を行い、スムーズに目標達成できるように力を貸して上げることも大事です。
コーチングビジネススキル5.承認(評価)
コーチングビジネススキルの5つ目は「承認(評価)」です。
承認とは「相手の存在を認める」ことです。
クライアントの変化や成長、成果を言語化して気づかせてあげると、やる気や自発性が発揮され、さらに目標達成に近づいていきます。
具体的な方法としては、ただ褒めたり、上から評価したりするのではなく「事実」を伝えるように言葉をかけます。
例えば、
- 最近表情が明るくなったね
- 楽しそうに仕事をするようになったね
- 売上が◯%伸びたね
というように、曖昧な言葉を使わずに「私はあなたのことをしっかり見ていますよ」というフィードバックをしてあげると、相手の承認欲求を満たしてあげられます。
それによってお互いの信頼関係も築けるので、コーチングの効果はさらに高まっていきます。
コーチングビジネススキル6.4つのタイプ分け診断
コーチングビジネススキルの6つ目は「4つのタイプ分け診断」を知ることです。
その4つとは以下の通りです。↓
(引用元:株式会社 コーチ・エィ「タイプ分け」)
上記は株式会社 コーチ・エィが対人関係のあり方を臨床心理学、組織行動学などをベースに4つのタイプとして分類したものです。
株式会社 コーチ・エィは「一般財団法人生涯学習開発財団認定コーチ」の資格を認定している組織ですから、クライアントを見る指標としては信憑性があります。
コーチングビジネスを行う上では、クライアントがどのタイプかを見極めて、それぞれの個性にあった面談を行う必要があります。
それぞれのタイプ(個性)に合わせてコーチングを行わなければ、クライアントにとって最短の結果を出せることにはなりません。
また、クライアントのタイプとの相性を知るためにも、あなたのタイプも知っておく必要があります。
クライアントのタイプを簡単に知ることができるアプリが開発されているので、コーチングビジネスを本格的に行なっていくのであれば入れておいて損はないです。(iPhoneアプリだと1,200円かかります)
コーチングビジネスにおけるセッションの5つの手順
コーチングビジネスのセッションを行う際は、主に5つの手順があります。
- 目標設定(ゴールを決める)
- 悩み、現状把握(コーチングのテーマ)
- リスクとリソースの確認
- 行動計画
- フォロー(フィードバック)
クライアントを集客するところから書くと長くなるので、別の記事でまとめています。参考にしてみてください。↓
以下では、クライアントを獲得後の流れを詳しく解説していきます。
コーチングビジネスの手順1.目標設定(ゴールを決める)
コーチングビジネスの手順の1つ目は「目標設定(ゴールを決める)」です。
何事もそうですが、行きたい場所(目標・ゴール)が明確に決まらなければ、「何をすればいいか」も「どの方向に進めばいいか」もわかりません。
ゴールを設定する際は、ただ単に「売上1000万円達成」と決めるのではなく、深く考えさせることが重要です。
例えば、
- なぜその目的を達成したいのか?(本当の目的は?)
- 目標達成をしたら、どんないいことがあるのか?
- 目標達成した自分は「何が見えている?」「何を感じている?」「何が聞こえている?」
- 目標達成したらどんな気持ちになっているか?
- 目標達成における5W1Hを決めさせる(いつ、どこで、誰と、何を、なぜ。どのように)
ここまで考えさせておけば、目標(ゴール)を自分ごととして設定できるので、自発的に行動させることができます。
また、目標達成におけるマイナス面も予測させておけば、万が一それが起きてもスムーズに対処できるので、ブレーキとならずに済みます。
コーチングビジネスでは、まずはクライアントの目標(ゴール)を明確にしなければ何も始まりません。
コーチングビジネスの手順2.テーマを決める(悩み、現状の確認)
コーチングビジネスの手順の2つ目は「テーマを決める(悩み、現状の確認)」です。
目標設定(ゴール設定)が終わったら、そのゴールに対して、
- 現状どの位置にいるのか?
- ゴールまでの道のりを妨げているものは何か?
をはっきりさせます。
上記の2つを客観的にはっきりさせておけば、自ずとやるべきこと(解決策)は見えてくるからです。
現状の位置とは、ゴールからどのくらい離れているかを数値化して把握することです。
例えば、「月1000万円の売上目標に対して今月はいくらなのか?」という具合に、ゴールまでの距離が数字ではっきり分かると、成果がはっきり見えるのでモチベーションを保ちやすいです。
また、妨げている壁とは、文字通り「ゴール達成を遠ざけている要因」のことです。
例えば、
- 環境
- 行動を妨げているもの
- 心理的障壁
- 思考
- スキルのなさ
- 人間関係
などが挙げられます。
今一番何が壁となっているのかをはっきりさせれば、自ずと優先的に解決するべき問題はわかってきます。
あくまでも、コーチングビジネスの基本は「引きださせること」です。
コーチングスキルの「ペーシング」「傾聴」を使って、信頼関係を気づきながらクライアントの悩みや問題をあぶり出させてあげましょう。
コーチングビジネスの手順3.リスクと使える資源の確認
コーチングビジネスの手順の3つ目は「リスクと使える資源の確認」です。
ゴールと現在地が定まったら、次は「ゴール達成のために使える資源」とゴールまでに道のりに存在するであろう「リスク」を考えさせましょう。
これらをはっきりさせておくと、のちに立てる「行動計画」の質が大きく上がり、目標達成の確率もグッと上がります。
「ゴール達成のために使える資源」については、クライアントの身の回りにあるものだったらなんでもいいです。
- 資産
- 人脈(コネ)
- 所有物
- 知識(情報)
- ノウハウ
- スキル(経験)
- 環境……etc
コーチングビジネス目的はあくまでもクライアントの「ゴール達成」です。
「手段を選ばない」ではありませんが、有効に使えるものがあるなら使った方が早く目標達成を実現できます。
また、ゴールに向かう道のりの中で「起きるかもしれないリスク」にフォーカスしておくことも重要です。
リスクを考え、対策を考えておかないと、実際にそのリスクが起こってしまった場合にうまく対処できず、足が止まってしまうからです。
予期していないリスクは、クライアントにとっては心理的負担が大きく挫折の原因となってしまいます。
クライアントがスムーズにゴールまで到達できるよう、「使える武器(資源)」と「現れるかもしれない敵(リスク)」を考えることは重要です。
コーチングビジネスの手順4.行動計画
コーチングビジネスの手順の4つ目は「行動計画」です。
- ゴール(目標)
- 現在地(現状)
- 武器(使える資源)
- 現れるかもしれない敵(リスク)
という情報が全て揃ったら、これらを元に精密な行動計画を作成しましょう。
作成すると言っても、コーチングビジネスなのであくまで「クライアントに考えさせる」ことが前提です。
何を考えるように促すかというと、
- 期限は?
- ゴールまでどんなステップを踏むか?(短期、中期目標)
- どんな行動パターンがあるか?(行動の選択肢は?)
- 行動の手順は?
- 心理的負担のない最初の行動案は?
- 計画に欠けている要素はないか?……etc
など、ゴールまでのベストな道のりをクライアントに徹底的に考えさせるのです。
しかし、クライアントが考えられる範囲にも限界はありますから、コーチとしての知識や経験を踏まえて的確な助言も入れていきたいところです。
行動計画を立てさせる際のポイントは「コントロールできる数値」を指標とすることです。
なぜなら、「売上」よりも「販売回数」を目標にした方が、自分で直接コントロールできる目標となるからです。
自分の頑張りが明確にわかり、クライアントのモチベーションが維持しやすくなります。
行動計画は目標達成の成否を分けますから、時間をかけて緻密に作成させたいところです。
コーチングビジネスの手順5.フォロー(評価)
コーチングビジネスの手順の5つ目は「フォロー(評価)」です。
クライアントが目標達成に向かって行動したことは、コーチとしてしっかりとフォロー(評価)をしてあげましょう。
行動した事実については、以下の点をフォローします。
【成果が繋がった場合】
- どんな要因が成果に繋がったのか?
- 今どのように感じているか?
- さらに成果を伸ばすにはどうしたらいいか?
【成果に繋がらなかった場合】
- なぜ成果に繋がらなかったのか?
- 失敗要因は把握しているか?(改善点は見えているか?)
- 行動計画を見直すべきか?
コーチングスキルの「質問」を使って、クライアントからうまく「行動と結果」「改善点」を引き出すことを意識しましょう。
クライアントが必要として入れば、適度に助言することも大事です。
コーチングビジネスにおける価格設定の方法は?
コーチングビジネスを成功させたいなら、クライアントから受け取る「セッション料」の価格は正しく設定しましょう。
適切な価格設定ができないと、
- クライアントが集まらない(高すぎたら敬遠され、安すぎても怪しまれる)
- コーチングビジネスとしての採算が合わなくなる
- 利益の最大化ができない
など、あなたにとっていいことがありません。
特に利益が取れず、コーチングビジネスではなくただのボランティアになってしまっては、あなたが頑張る意味がなくなります。
一般的な価格設定の方法は、主に以下の9通りがあります。
- コストプラス法
- マークアップ法
- 市場価格追随法
- プライスリーダー追随法
- 慣習価格法
- 名声価格法
- 端数価格
- 段階価格
- 抱き合わせ価格
一つずつ解説すると長くなるので、詳しくは「【価格設定の9つの方法】マーケティング戦略や消費者心理が重要!?」の記事を参考にしてください。
コーチングビジネスのセッション料は、適当に価格設定をするのではなく、戦略と根拠に基づいて決めましょう。
コーチングビジネスにおけるクライアントの獲得方法は?
コーチングビジネスにおけるクライアントの獲得方法(集客方法)は、ざっと考えるだけでも以下の15通りあります。
- セミナーポータルサイトを活用する
- チラシ(新聞折込)
- チラシ(FAX)
- 集客代行を使う
- 自社のホームページで告知
- ブログで周知する
- Google広告
- Yahoo!広告
- SEOサイト
- Facebook(フェイスブック)
- LINE(ライン)
- Twitter(ツイッター)
- メールマガジン
- DM(ダイレクトメール)
- 口コミ(紹介)
上記の通り、近年はネットを使った集客方法がメインとなっています。
中には1円もかけずに「無料」でクライアントを集客できる方法もありますので、試さない手はありません。
具体的な集客方法については、以下の2記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
コーチングビジネスの基本スキルを身につけると同時に、集客スキルを身につけなければ、利益を得ることはできません。
コーチングビジネスを勉強できるおすすめの本や書籍3選
コーチングビジネスを勉強できるおすすめの本は、以下の3冊です。
コーチング・バイブル―本質的な変化を呼び起こすコミュニケーション (BEST SOLUTION) 著者はキムジーハウス・ヘンリー(CPCC資格者・ICF認定マスターコーチ)、キムジーハウス・キャレン(CPCC資格者・ICF認定マスターコーチ。CTIの創設者の1人)、サンダール・フィル(TCIの創設者の1人)の3人。 コーチンビジネス業界のトップ層が書いた本とあって、コーチングの原理原則が学べる。 コーチングを知り、自信を持ってビジネスをするなら読んでおくべき本。 |
コーチング入門 著者は、本間正人氏と松瀬理保氏。コーチングの日本への普及に長年携わってきた第一人者。 コーチングの入門書であり、「傾聴」「質問」「承認」など具体的なコミュニケーション方法がわかる本。 どのようにコーチングをしたら良いかを実践的に解説するだけでなく、シナリオ形式で改善点を説明したり、ワークシートの例も掲載するなど、実用的な内容にもなっている。 |
実務入門 NLPの基本がわかる本 (実務入門) 著者は山崎啓支氏。 コーチングの分野ではないものの、クライアントとのコミュニケーションの質を高めるために役立つ。 NLPの基本をわかりやすく説明しているので、ミスコミュニケーションが起こる本当の理由を理解できる。 コーチング・リーダーシップの発揮など、ビジネスに活かせるノウハウや実務に使える実践的な事例も多く掲載。 |
ビジネスにすることなので、コーチングの独学はおすすめしませんが、「コーチングとは何?」という疑問を解消したいなら、この3冊は読んでおいて損はありません。
しかし、本で得た知識をあなたのコーチングビジネスに落とし込み、クライアントに対して実践できるかは別の話です。
というのも、本には一般論しか書かれていないからです。
膨大な情報の中から、自分のコーチングビジネスに適した方法を見極め、自分で「検証・改善・取捨選択」を行う必要があります。
そう考えると時間もかかるし、かなり遠回りになると思いませんか?
それなら、実際にコーチングビジネスで成功している人や多くの成功事例を知っているコンサルタントの助けを借りる方が結果は早いです。
あなたの「今の現状に合わせた戦略」を提案してくれるからです。
「自分のコーチングスタイルを確立して早く成功したい」と思うなら、弊社代表北岡のコンサルティングを活用してみてください。
北岡はこれまでに何百社ものコンサルに携わり、実際に相談者の売上を「20倍」にした実績があります。
コーチングビジネスを本で学ぶのもいいですが、最短で利益を出したいならコンサルを活用した方が確実です。
【まとめ】コーチングビジネス成功の法則=最新の知識とスキル習得
コーチングビジネス成功の法則として最低限必要な知識とノウハウ、スキルについて解説してきました。
しかし、コーチングビジネスで成功するためには「最低限の知識」だけでは不十分です。
コーチングスキルやコミュニケーション術、心理学などは時間が経つことに「進歩・進化」しているからです、
ネットの情報や本などで独自にコーチングの情報収集をするのも大事ですが、セミナーや研修機関を利用して積極的に最新情報・スキルを身につけましょう。
それが将来、あなたのクライアントの役に立ち、感謝され、それに見合う対価をいただき、あなた自身もコーチとして豊かになることにつながります。
とはいえ、最新のコーチングスキルを身につけることで「いいコーチ」にはなれても、ビジネスで成功するとは限りません。
価格設定や集客方法などの「経営方法」を知って、効率的に対価を受け取る方法も知らなければ、コーチとして活動を続けることはできないからです。
もし、「ビジネスの方法もしっかり学んで、コーチとして成功したい」と思っているなら、弊社代表の北岡を依頼先の一つとして検討してみてください。
北岡は、実際に1000以上のクライアントの「単価アップ」を実現させており、中には売上を「20倍」にした事例もあります。
この記事が「コーチングビジネス」に関する悩みを解決する一助となれば幸いです。