「お客様の気持ちを徹底的に考えろ」
言葉は違っても誰もが同じようなことを言います。
これは基本的には正しいと思います。
ですが、ある一面で間違っているとも言えます。
あらゆるマーケティングにおいてです。
どういうことかというと、マーケティングで重要なことは、
その打ち手が本当に効果があったのかを検証することです。
効果がなければすぐに止めるべきですし、
効果があればどんどん費用を投下すべきです。
当り前のように聞こえますが、こんなことがおこります。
・丸一日考えてようやくできたヘッドライン
・思いつきでできたヘッドライン
でテストしてみると明らかに後者の方が反応率がいい。
普通なら後者を採用するところですが、
前者に思い入れがあってなかなかあきらめられない…
なんていうことが起こります。
作り手はそのヘッドラインができた背景なども
感情的に判断基準に入れてしまうのです。
このように書くと、「そんなのおかしい」とわかります。
でも、現場では実際によく起こっていることなのです。
特にお客様のことを徹底的に考えれば考えるほど、
そのマーケティング上の打ち手そのものにも感情が入り、
このようなことが起こる可能性が高まるです。
ですから、戦略・戦術、打ち手を考える時には、
徹底してお客様のことを考える。
でも、いざ検証の段階に入ったら、徹底して感情を排除することです。
「お客様」と呼んでいたのを「客」とか「数字」としてしか見ない。
極端な話ですが、徹底的に成果を高めるためには、
そのくらいの考えで効果検証をすべきです。