経営の不安を解消する5つの方法

アバター画像 北岡 秀紀

Kitaoka

社長として経営をしていると言い知れない不安に襲われるときがあります。
「何か問題が起きて不安を感じる、、、」ではなく、「ただなんとなく、、、」です。

ある意味仕方がありません。
なぜなら不安というのは、未来に何が起こるかわからないから起こるもの。
経営をするということは、不確定要素が多いですからどうしても不安を抱いてしまします。

しかし「なんとなく不安」を抱え続けるのは経営的に危険です。
なぜなら・・・

 不安でモヤモヤして集中できず、仕事のパフォーマンスが下がってしまう
   ↓
 パフォーマンスが下がるので、仕事の成果が低くなる
   ↓
 成果が低くなるので、益々不安になる、、、

このような、負のスパイラルに入ってしまうからです。

ですから、そこから抜け出すためにも、今からお話する「経営の不安を解消する5つの方法」をぜひ知っておいてください。

もし今も「なんとなく不安だ」という方は、どれも簡単ですぐに取り組める方法です。
ぜひやってみてください。

経営の不安を解消する5つの方法 その1:不安が何かを書き出す

なんとも言えない不安の原因は「頭の中で形のない不安がグルグル回っている」からです。
それらを書き出すことで、不安が明確になり、グルグル回るのが止まります。

この書き出し方には2つのステップがあります。

ステップ1:時間を決めて書き出す

書き出すための時間は、できれば20分取って下さい。
おそらく大抵の方は5、6分で書き出せるはずです。
そうすると、15分程度の時間が余ります。
そして、この15分は余らせるのではなく、無理矢理に不安を絞り出す時間に充てて下さい。

実は、この「無理矢理に絞り出す」のが非常に重要です。
なぜならこの経験こそが、あなたの心の奥底に潜む本当の不安を引き出すことができるからです。

ステップ2:なぜそれが不安の原因なのか?を考える

次は、無理矢理に絞り出した不安も含めて、なぜそれが不安の原因になるのか?を掘り下げて考えていきます。

 なぜそれが不安なのか?
  ↓
 ○○で○○だから
  ↓
 じゃあそれがなぜ不安なのか?
  ↓
 ○○で○○だから

 なぜ?
 なぜ?
 ・
 ・
 ・

と「なぜ?」で深掘りしていくと、結果として本当の経営の不安の原因が見えてきます。

例えば、「売上が上がらないことに不安に感じている、、、」と思っていたら、実は「家族にバカにされるのが嫌で不安に感じていた」という方があったりします。

このように、本音の本音を知るには、1つの不安につき、最低3回、できれば5回は「なぜ?」と掘り下げて考えるようにしてください。
これだけであなたの本当の不安の原因を特定することができます。
そうすることで、頭の中で考えがグルグル回るのを止めることができ、集中力を取り戻すことができます。

経営の不安を解消する5つの方法 その2:無理矢理数字で考える

先ほど書き出した経営の不安を、無理矢理でも良いので数字で考えてみましょう。

例えば、、、

・売上が月「300万円」しか無いから不安、、、
・家に入れるお金が「30万円」だけだから不安、、、
・毎月見込み客の数が「50人」だけだから不安、、、

と、普段「少し」だとか「あまり無い」といった抽象的に済ませてしまう部分を、無理矢理にでも数字に置き換えます。
そうすれば、抽象的だったイメージが数字に置き換わります。
数字に置き換わったことで、今度は不安そのものが具体的な目標になるわけです。

つまり、「その数字さえクリアすれば、その不安が解消される」ということ。
目標が明確になればあとは行動していくだけです。
実は、たったこれだけのことで、あなたの言い知れない不安というのを解消することができます。
「経営の不安を数字に直す」
あなたも、ぜひやってみてください。

経営の不安を解消する5つの方法 その3:終了ラインを決める

この終了ラインとは、「ビジネスをやめる条件」のことです。

例えば、、、

・会社の口座の残高が0になったとき
・(ある程度利益の蓄積があるのであれば)この金額が0になったとき
・6ヶ月連続で昨年対比を下回ったとき
・3ヶ月連続で売上が下がったとき

このように、「○○になったらビジネスをやめよう」という段階をあらかじめ決めておこう、というわけです。

これだけを聞くと、一見早々と諦めてしまうように聞こえるかもしれません。
が、決してそうではなく、致命傷にならないうちにビジネスをやめれば、もう一度やり直すこともできるというわけです。

でも、よくやってしまいがちな失敗は、ズルズルと最悪の状況までいってしまうことです。
「なんとか頑張ればできる!」と私財を投入するうち、最後は借金までしてしまう。
そして、ビジネスも続けられなくなり倒産、、、。

こうなるともう再起ができません。
だからこそ、最悪な状況は避けるべきです。

終了ラインを決めて致命傷を避けることで、今回のビジネスはダメでも2回目、3回目以降のビジネスがうまく行けば良い、と考えられます。
そうすることで、経営の不安も解消できるようになります。

経営の不安を解消する5つの方法 その4:友人には話さない

経営をしていて、不安を感じるとついつい友人に心の内を話してしまうことがあります。
でも、実はこれはやってはいけません。

友人は、あなたが何か困っていれば当然すごく心配してくれます。
なので、親身になっていろいろとアドバイスもしてくれます。
ところが、それはどうしても自分の経験上からのアドバイスなわけです。

特に男性経営者に相談すると、、、

 「俺はこうやった」
 「私はこうやった」

と、たくさんの意見を聞くことになります。

そうすると、あなた自身の中で答えに迷ってしまい、、、

 「どれが正解なのかわからない、、、」
 「どうすれば良いのかわからない、、、」

というふうに、思考の迷路に迷い込んでしまいます。

こうなると、自分で意志決定ができなくなって結局ビジネスがうまくいかないので、経営の不安からは抜け出せません。
だから、不安が深くなってしまう、という負の連鎖が始まります。

友人のアドバイスや体験談があなたにぴったり合っているかというと、それはまた別の話。
友人は親身のつもりであっても、結果としてあなたには合っていないアドバイスをしてしまっていることが多いです。
つまり、結果として無責任なアドバイスを受けているわけです。

友人に感謝しながら、もらったアドバイスを真に受けて取り組む。
しかし、実は自分に合っていないことをやってしまっていて、結果としてうまくいかない、ということが起こってしまいます。
友人に話したくなる気持ちは分かりますが、友人には話すのはやめましょう。

経営の不安を解消する5つの方法 その5:コーチ、コンサルをつける

先ほど友人には話さないようにしましょう、とお話をしました。
しかし、逆にコーチやコンサルタントはぜひ付けて下さい。

なぜかというと、客観視して問題点やあなたの不安な点を引き出してくれるからです。
そのため、結果としてあなたの不安は解消されます。

なぜコーチやコンサルタントには相談しても良いのかというと、そういった専門家は、たくさんの経験や事例を持っているからです。
なので、そうした豊富な経験や事例からあなたに一番ぴったりあったアドバイスをしてくれます。ここが一番大きなポイントです。

よく、大きな成果を上げている経営者のアドバイスは、何でも正しいと思ってしまいがちですが、実はそうではありません。
そういった経営者はまさに「名選手、名監督にあらず」という言葉が当てはまります。

専門家と一つの経験しかない単なる経営者のアドバイスでは、専門性や的確さを比べると、その差は非常に大きいです。
なので、コーチやコンサルタントを付ける方が最終的な成果が大きくなります。

もちろんそれなりの腕があるコーチやコンサルタントを付ける必要はあります。
その辺をしっかりと押さえて頂いた上で、あなたにぴったり合うコンサルタントを選んで頂ければと良いと思います。

以上、経営の不安を解消する5つの方法をお話をしました。

いかがでしたでしょうか。
長くなったので、まとめます。

経営の不安を解消する5つの方法まとめ

経営の不安を解消する5つの方法まとめ

その1:不安が何かを書き出す
その2:無理矢理数字で考える
その3:終了ラインを決める
その4:友人には話さない
その5:コーチ、コンサルをつける

経営の不安は一生つきまといます。
ですから、この経営の不安を解消する5つの方法を使って、ぜひあなたなりに不安を解消したり、やわらげたりして頂ければと思います。

そうすることで、、、

経営の不安を解消するだけで気持ち良く仕事ができる
    ↓
気持ち良く仕事ができれば、仕事のパフォーマンスが上がる
    ↓
仕事のパフォーマンスが上がれば、成果が上がる
    ↓
成果が上がれば、より気持ち良くなって仕事が捗る
    ↓
仕事が捗れば、どんどん経営の不安も小さくなっていく、、、

こんなふうに正のスパイラルに変えることができます。

そして、先ほど「経営の不安は一生つきまとう」と言いましたが、経営の不安を解消する5つの方法を使うと、、、


・経営の不安をうまく押さえ込んだ状態
・不安とうまく付き合える


といったことができる
ようになります。

そのためにも、あなたのパフォーマンスを上げていくことは重要です。
今回の「経営の不安を解消する5つの方法」を実行することで、経営の不安と上手にお付き合い頂き、あなたのパフォーマンスをより大きく上げください。

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