今回は新しい資金調達の手段であるクラウドファンディングについて詳しくまとめていきます。
クラウドファンディング(crowdfunding)とは、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせて作られた言葉で、何かを発信することで世の中から資金を募る仕組みのことをいいます。
クラウドファンディングというと、絵本やレターポットを手掛けているキングコングの西野亮廣さんが活用し、資金を集めた話が有名ですね。
西野さんが立ち上げたプロジェクトの調達合計額は2億円を超えており、クラウドファンディングの可能性や市場規模の大きさを世に知らしめました。
そして昨今、このクラウドファンディングを活用して資金調達を行う中小企業や個人事業主が増えています。
実はクラウドファンディングと中小規模ビジネスの相性は非常に良いと言われており、実際に多くの経営者が資金調達に成功しているのです。
そこで今回は、中小企業の経営者や個人事業主向けに、クラウドファンディングの説明をしていきます。
- クラウドファンディングで資金調達ができる理由
- クラウドファンディングの仕組み
- クラウドファンディングの始め方
- クラウドファンディングサイトの選び方
この辺りについて詳しく解説していきますので、資金調達に悩んでいる場合は、ぜひ参考にしてみてください。
クラウドファンディングでお金が集まる理由とは?
ここからは多くの人が気になるであろう、クラウドファンディングでお金が集まる理由についてお話をしていきます。
クラウドファンディングというと、まるで寄付でお金を集めているかのように思っている人もいるかもしれませんが、全部が全部そうであるというわけではありません。
もちろん寄付的な意味合いでお金が集まることもありますが、ことビジネスにおいて言えば、クラウドファンディングでお金が集まるのはきちんとリターンがあるからなのです。
たとえば、以下のようなリターンがあります。
- プロジェクトが始動したさいに商品がもらえる(予約販売)
- 見返りに別のものが用意されている(セミナー参加権、お礼の品など)
- 金銭によるリターンが受けられる
- 未公開株を受け取れる
このようにビジネスにおけるクラウドファンディングでは、さまざまな見返りがあるのです。
つまり、お金を投資している側にもメリットがあるからこそクラウドファンディングでお金が集まる、というわけですね。
そのうえで共感や利害の一致が起これば、より資金を調達することができます。
クラウドファンディングでお金が集まりやすいプロジェクトとは?
先ほど説明した「クラウドファンディングでお金が集まる理由」から考えると、以下のようなプロジェクトはとくに資金調達がしやすいと言えます。
- あまり多額を集めなくても良いプロジェクト
- 複数の人から少しずつ資金を集めることができるプロジェクト
- リターンが魅力的なプロジェクト
- 価値を伝えやすいプロジェクト
- 共感を得やすいプロジェクト
クラウドファンディングで資金調達をする場合、数十万円~100万円ていどの資金なら集めやすいと言われています。
逆に調達する資金が大きくなりすぎると、資金が集まりにくくなってしまうのです。
また、1人の大口出資者を募るよりも、複数の人から少しず投資を募るプロジェクトの方が資金を集めやすくなります。
たとえば、100万円出資してくれた人に純金のネックレスを贈ります、という出資額もリターンも大きいプロジェクトは、クラウドファンディングでは失敗しやすくなってしまうのです。
逆に、1000円出資してくれた人に本を贈ります、という出資額もリターンも小さいプロジェクトの方が、クラウドファンディングでは成功しやすいと言えます。
あとはもちろん、リターンが魅力的かどうかというのも重要な要素です。
魅力的なリターンがあるプロジェクトには、当然多くの資金が集まります。
またそういう意味で言うと、クラウドファンディングではいかに投資してくれる人たちに価値を伝えられるかということも重要です。
結局のところ、投資してもらえるかどうかというのは、投資家がリターンやビジネスにどれくらいの価値を感じるのか、で決まります。
そのため、プレゼンテーションで価値や魅力を伝えやすいプロジェクトの方が、資金調達の成功率は高くなるのです。
そしてもちろん、共感を得やすいプロジェクトも、クラウドファンディングでは成功しやすいです。
共感を得ることができれば、多少割に合わない投資でもしてもらうことができますし、それこそ完全な寄付という形で支援をもらうことだってできます。
そのため、「子供たちのために幼稚園を存続させたい」、「動物たちのために森を守りたい」、というような情に訴えやすいプロジェクトの場合は、それだけ資金が集まりやすくなるのです。
このように、クラウドファンディングで成功させるための要因はいくつか存在しています。
ただ基本的な考え方として、物理的なリターンにせよ、精神的な共感にせよ、投資家たちがどう感じて、どう思ってくれるのか、というところが非常に重要です。
クラウドファンディングでの資金調達は、投資家や支援者ありきなのだということを覚えておきましょう。
ただそうやって考えた場合、自社のプロジェクトがどうしてもクラウドファンディングに合わず、尚且つほかの手段での資金調達も難しいという場合もあるかと思います。
その場合は、今やっているビジネスの利益率を上げることで資金を確保することを考えてください。
具体的に言うと、まずは商品やサービスの価格アップを考えるべきです。
というのも、中小企業の社長や個人事業主は、商品が本来持つ価値よりも安い価格設定をしがちだという事実があります。
そのため、本来得られるはずの利益を獲得できていないビジネスが、実は非常に多く存在しているのです。
クラウドファンディングの成功例
ここからはクラウドファンディングの実際の成功例を2つ紹介していきます。
- 福山市立動物園の結核にかかったゾウ「ふくちゃん」を救いたい!
- えんとつ町のプペル展
あくまでもほんの一例ですが、あなたもクラウドファンディングでの資金調達を考えているなら、ぜひ参考にしてみてください。
クラウドファンディングの成功例1.
福山市立動物園の結核にかかったゾウ「ふくちゃん」を救いたい!
まず紹介する成功事例は、結核にかかったゾウを救うために立ち上げられたプロジェクトです。
このプロジェクトは、目標額が150万円だったところ、それを大幅に上回る749万円という資金を集めることに成功しました。
成功の要因は、なんといっても多くの共感を得られたことです。
このプロジェクトは、支援プランをいくつかに分けていました。
中でも大きく分けて、
- ビデオレターに加え、缶バッジやポストカードといったリターンがあるコース
- 「ビデオレター以外のリターンがない分、ふくちゃんのためにお金をたくさん使えます」と明記されたコース
という2種類のプランがあったのです。
このプロジェクトには931人という多くの支援者が出たのですが、なんとリターンのないコースの支援者が、そのうち599人と過半数を占めていました。
つまり、多くの人がゾウのふくちゃんを救いたいという想いに共感し、リターンを顧みずに支援をしてくれたのです。
このようにクラウドファンディングでは、共感を得るということが非常に大きな成功要因となることがあります。
ビジネスにおける資金調達の場合はもちろんリターンが1番重要になってくるのですが、それでもやはり、共感を得るということは非常に有利なことなのです。
あなたもクラウドファンディングで資金調達をしたいと考えているなら、リターンの魅力に加え、いかに自分の想いを伝えるかを検討してみると良いでしょう。
クラウドファンディングの成功例2.
えんとつ町のプペル展
クラウドファンディングの成功例としてもっとも有名なのが、冒頭でもお話ししたキングコング西野さんの「えんとつ町のプペル展」です。
絵本の個展を入場無料で行うためという名目で立ち上げられたこのプロジェクトは、目標金額180万円に対して4600万円以上という資金を集め、大成功を収めました。
えんとつ町のプペル展が大成功した要因は、絵本のクオリティの高さもさることながら、キングコング西野さんの知名度によるところが大きかったでしょう。
もともと根強いファンの多かった西野さんが行ったクラウドファンディングだったからこそ、これほど大きな成功を収めることができたのです。
では、この事例は私たち一般人には活かせないのかというと、そんなことはありません。
もちろん、キングコングの西野さん並に知名度を得ることが難しいかもしれませんが、SNSやYouTubeを使えばあるていど認知度を上げることができるはずです。
つまり、クラウドファンディングでプロジェクトを立ち上げているということをしっかりアピールすることが、非常に重要になってくるわけですね。
クラウドファンディングの具体的な仕組み
クラウドファンディングの基本的な仕組みは、「サイトに登録し、そこでプロジェクトを立ち上げ、支援者を待つ」という流れになります。
そこで支援された資金から手数料を引いた分を、実際に支援金として受け取れるわけですね。
ただ、クラウドファンディングにおいて、知っておかなければいけないのはそれだけではありません。
クラウドファンディングの種類だったり、クラウドファンディングで集めた資金の税金処理だったり、クラウドファンディングを活用するためには、ほかにも知っておかなければいけないことがいくつかあるのです。
そこでここからは、クラウドファンディングの種類と税金周りの詳しい説明をしていきます。
クラウドファンディングで資金調達をしたいなら、ここでしっかりと理解しておいてください。
クラウドファンディングの種類
まず押さえておきたいのが、クラウドファンディングにはいくつかの種類があるということです。
- 寄付型
- 購入型
- 投資型
この種類の違いによって、支援者へのリターンの形が変わったり、登録するべきクラウドファンディングサイトが変わったりします。
それでは1つずつ説明していきましょう。
クラウドファンディングの種類1.
寄付型
寄付型のクラウドファンディングは、その名の通り、リターンなしに支援を求める仕組みになっています。
インターネット上で行う募金活動のイメージが近いです。
基本的に出資者はリターンを受け取らない形になりますが、赤い羽根募金の羽のように、ちょっとした記念品のようなものが手に入る場合もあります。
ただ金銭的な価値で言えば、支援者にとってのリターンはほぼないと言えるでしょう。
クラウドファンディングの種類2.
購入型
購入型のクラウドファンディングは、支援を受ける代わりにモノやサービスを提供するという仕組みです。
「支援金が集まってプロジェクトが始動したらそこで生まれた商品を提供します」というものが多いため、購入型のクラウドファンディングは「支援」ではなく、「予約販売」であると言われることもあります。
要は購入型のクラウドファンディングは、料金を先にもらって、あとから商品を提供しているだけという場合もあるのです。
とくにクラウドファンディングで出資しないと買えない限定品などを用意してあげると、資金は集まりやすくなります。
クラウドファンディングの種類3.
投資型
投資型のクラウドファンディングは、資金を借りたい企業と貸したい投資家を仲介するという仕組みです。
投資型クラウドファンディングでは、銀行や消費者金融以外から融資や投資を受けることができます。
しかしその一方で、確実にお金が集まるというわけではなく、即日お金を受け取れるわけでもないというデメリットもあるのが特徴です。
投資型のクラウドファンディングはさらに、
- 融資型
- ファンド投資型
- 株式型
の3つに分かれています。
融資型クラウドファンディングは、運営会社が資金を集め、それを企業に貸し付けて、利息から投資家へリターンを返すという仕組みです。
そのため融資型は、貸付型という呼ばれ方もします。
さらに融資型のクラウドファンディングにはもう1つの呼ばれ方があって、それが「ソーシャルレンディング」というものです。
人によってはこちらの呼び方の方がなじみが深いかもしれませんね。
ソーシャルレンディングについては別記事でも詳しく説明していますので、そちらの方も確認しておいてください。
⇒ソーシャルレンディングで資金を借りたい経営者必見!やり方とリスクを解説!
そしてファンド投資型クラウドファンディングは、運営会社が資金を集め、それを企業に投資して、企業の売上の一部を投資家へのリターンとする仕組みです。
そのため私たち企業側は、契約期間中は売上の一部を支払い続けなければならなくなります。
ほかにも、事業がうまくいったさいに商品を投資家特典として贈る場合も多いですね。
次に株式型クラウドファンディングは、運営会社が資金を集め、それを企業に投資することで、企業は未上場の株をリターンとして配るという仕組みです。
企業側からすれば未上場の状態で株式を発行して資金を集めることができますし、投資家からすれば上場前の優良株をいち早く手に入れるチャンスとなります。
以上が、投資型のクラウドファンディングです。
投資型のクラウドファンディングは、銀行融資や消費者金融とはまた違った新しい資金調達方法として、とくにベンチャー企業から注目を集めています。
クラウドファンディングにおける税金の扱い
クラウドファンディングによって資金を調達した場合、納税の対象になる可能性があります。
まず購入型の場合、会計上の取り扱いとしては、通常の売買と同じです。
そのため、商品を売った場合と同じように税金がかかってきます。
そして次に投資型の場合は、貸付金及び借入金の会計処理か、もしくは通常の新株発行の会計処理となり、基本的に税金は発生しません。
ただし、集めた資金を運用したことによって生まれた利益は課税対象となりますので注意してください。
そして少しややこしいのが、寄付型の場合です。
寄付型の場合、出資者と受け取り側が「個人か法人か」で税金の処理も変わってきます。
まず、出資者が個人で受け取り側も個人の場合、贈与税の対象となります。
次に出資者が法人で受け取り側が個人の場合は、帳簿上は一時所得の扱いになるため、もちろん納税が必要です。
そして受け取り側が法人の場合、出資者が個人か法人かに関わらず贈与とみなされ、受贈益が増えることによる法人税が発生します。
このようにクラウドファンディングを活用する場合、税金の処理についてはきちんと確認しておかなければいけません。
確認を怠ると、最悪、加算税や延滞税といったペナルティを受けるかもしれませんので注意しておきましょう。
クラウドファンディングの始め方【手順】
クラウドファンディングの始め方については登録するサイトによって変わってきますが、基本的には以下のような流れになります。
- どの型のクラウドファンディングを行うか決める
- 掲載するサイトを決める
- プレゼンの準備をする
- 掲載するサイトに申し込みを行い、審査を受ける
- 調達期間や目標金額など、キャンペーンを決める
- キャンペーンを運用する(魅力的なリワードやプロジェクトの進捗報告を行う)
- キャンペーンが終了したら、支援者へ感謝のリワードを行う
ちなみに、クラウドファンディングの運用については専門知識が必要となってくるため、サイトの担当者からアドバイスを受けつつ実践していくことになります。
そのため実は、どのクラウドファンディングサイトを使うか(どのような担当者が付くか)というところが非常に重要になってくるのです。
クラウドファンディングサイトの選び方や一覧についてはこれから説明していきますので、ぜひ参考にしてください。
クラウドファンディングサイトの選び方
クラウドファンディングサイトを選ぶさいには、以下のようなことを判断基準にしてください。
- サイトの規模
- プロジェクトの成功率
- 手数料
- 強い分野
- 課金システム
- 担当者の質
まず見るべきは、サイトの規模やプロジェクトの成功率です。
どれくらいの金額を集めることができて、どれくらいのプロジェクトが成功しているのかというところですね。
そして次に見るべきは手数料です。
当然と言えば当然ですが、クラウドファンディングサイトを利用するためには、各種料金の支払いが発生します。
どのような料金がいくらくらいかかるのかはサイトによりますので、きっちりチェックしておきましょう。
また、各クラウドファンディングサイトの強い分野についても確認しておくべきです。
自分のプロジェクトと相性の良いサイトを選ぶことができれば、当然成功率を上げることができます。
そして次に重要なのが、課金システムです。
実はクラウドファンディングには、2種類の課金システムがあります。
- All or Nothing方式
- Allin方式
All or Nothing方式の場合、支援金は目標金額に達成した場合のみ支払われ、達成できなかった場合は1円も受け取ることができません。
一方、Allin方式の場合は、たとえ目標額に達成しなくとも、調達できた分の資金を受け取ることができます。
この2つの違いはかなり大きいため、サイトに申し込む前に必ずチェックしておいてください。
そして最後、無視できないのが担当者の質です。
先にも少し説明しましたが、クラウドファンディングの運用については専門知識が必要なため、どうしてもサイト担当者のアドバイスが必要になってきます。
そのため担当者の良し悪しが、そのままプロジェクトの成否に大きく関わってくるのです。
サイト選びをする場合は、担当者の対応についてもチェックしておくようにしましょう。
以上がクラウドファンディングサイトを選ぶさいに確認しておくべき事項です。
【定番】クラウドファンディングサイト一覧【比較】
ここからは、各型ごとにクラウドファンディングの定番サイトを紹介していきます。
どのサイトも大手で実績があり、安心して使うことができますので、ぜひ自分のプロジェクトに合ったサイトを探してみてください。
寄付型クラウドファンディングサイト
寄付型のクラウドファンディングサイトには、以下のようなものがあります。
- Good Morning by CAMPFIRE
- LIFULLソーシャルファンディング寄付
- Readyfor Charity
それでは1つずつ説明していきます。
寄付型クラウドファンディングサイト1.
Good Morning by CAMPFIRE
「Good Morning by CAMPFIRE」は、国内でも有名で実績のある購入型クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」の社会貢献特価バージョンとして、2016年10月にリリースされました。
この記事の執筆段階(2019年5月)で、7万人以上の支援者、7億円以上の資金が集まっています。
社会貢献特価型ということで、寄付型のプロジェクトが数多く立ち上げられていることが特徴です。
もしあなたのビジネスに社会貢献が関わってくるなら、「Good Morning by CAMPFIRE」の利用を検討してみても良いでしょう。
⇒Good Morning by CAMPFIRE公式ホームページ
寄付型クラウドファンディングサイト2.
LIFULLソーシャルファンディング寄付
(画像引用:LIFULLソーシャルファンディング寄付公式ホームページ)
「LIFULLソーシャルファンディング寄付」は、大手クラウドファンディングサイトである「LIFULLソーシャルファンディング」の寄付特化型サイトです。
英国発祥のクラウドファンディングサイト「Just Giving」が基となっており、2010年3月に日本でリリースされて以降、総額20億円以上の寄付金を集めています。
国内で寄付型のクラウドファンディングサイトを探しているなら、まずは候補に入れておきたいサイトです。
寄付型クラウドファンディングサイト3.
Readyfor Charity(レディーフォーチャリティー)
(画像引用:Readyfor Charity公式ホームページ)
「Readyfor Charity」は、国内初の購入型クラウドファンディングサイト「Readyfor」の寄付型サイトです。
母体である「Readyfor」には、70億円以上の資金を集め、70%以上のプロジェクト達成率を誇るという実績があります。
そしてもちろん、「Readyfor Charity」でもそのノウハウが活かされているため、非常に信頼できるクラウドファンディングサイトです。
購入型クラウドファンディングサイト
購入型のクラウドファンディングサイトには、以下のようなものがあります。
- CAMPFIRE
- Readyfor
- Makuake
それでは1つずつ説明していきます。
購入型クラウドファンディングサイト1.
CAMPFIRE(キャンプファイヤー)
(画像引用:CAMPFIRE公式ホームページ)
CAMPFIREは、流通総額が90億円以上という大手クラウドファンディングサイトです。
もともと有名な老舗のクラウドファンディングサイトでしたが、キングコング西野さんが活用したことでさらに認知度を上げました。
規模的にも実績的にも、安心して使うことができるクラウドファンディングサイトです。
購入型クラウドファンディングサイト2.
Readyfor(レディーフォー)
(画像引用:Readyfor公式ホームページ)
「Readyfor」は国内初の購入型クラウドファンディングサイトとして、2011年3月にリリースされました。
リリースされてから8000件以上のプロジェクトで累計50億円以上の資金を集めている、まさに大手と言えるサイトです。
今も多くのプロジェクトが立ち上がっていますので、安心して使うことができます。
購入型クラウドファンディングサイト3.
Makuake
(画像引用:Makuake公式ホームページ)
Makuakeはさまざまな分野で国内資金調達金額No.1のプロジェクトを掲載した、大手クラウドファンディングサイトです。
1000万円以上の資金調達に成功したプロジェクトは50件以上にものぼり、多くの実績を残しています。
購入型のクラウドファンディングを利用したいなら、ぜひ検討しておきたいサイトの1つです。
投資型クラウドファンディングサイト
投資型のクラウドファンディングサイトには、以下のようなものがあります。
- SBIソーシャルレンディング
- Sony Bank GATE
- FUNDINNO(ファンディーノ)
それでは1つずつ説明していきます。
投資型クラウドファンディングサイト1.
SBIソーシャルレンディング
(画像引用:SBIソーシャルレンディング)
「SBIソーシャルレンディング」は、投資型クラウドファンディングの1つ、融資型(貸付型)のクラウドファンディングサイトです。
日本の金融業界で有名なSBIグループの100%子会社であるということもあり、SBIグループが築き上げた長年の実績から投資家たちの信頼も厚く、投資型クラウドファンディングの中ではかなりの人気を誇っています。
投資家からの信頼を得ているというところから、審査さえ通れば融資を受けやすいクラウドファンディングサイトであると言えるでしょう。
投資型クラウドファンディングサイト2.
Sony Bank GATE
(画像引用:Sony Bank GATE公式ホームページ)
「Sony Bank GATE」は、ソニー銀行株式会社が2017年8月にリリースしたファンド投資型のクラウドファンディングです。
まだまだ歴史は浅いものの、ソニー銀行からの出資ということで、信頼性は高いと言えます。
投資型クラウドファンディングサイト3.
FUNDINNO(ファンディーノ)
(画像引用:FUNDINNO公式ホームページ)
「FUNDINNO」は、2017年4月にリリースされた、国内初の株式型クラウドファンディングサイトです。
累計成約額は19億円以上にものぼり、株式型クラウドファンディングの中では最大手の1つです。
【まとめ】クラウドファンディングの秘訣は「何を伝えるか」
今回は、クラウドファンディングについてまとめてきました。
現在クラウドファンディングは、新しい資金調達方法として多くの注目を集めています。
そのため、今後はさらに市場規模を拡大していくでしょう。
そんなクラウドファンディングですが、資金調達をしたいさいに重要なのは「何を伝えるか」ということです。
クラウドファンディングで支援や投資をする人は、主に2つの理由で動きます。
- 共感する
- リターンに期待する
多くの人に共感してもらうためには、当然、自分がやろうとしていることや想いをいかに伝えられるか、ということが重要になってきます。
また、リターンを期待する投資家に対しては、見返りが持つ価値をいかに伝えるか、ということが重要になってくるのです。
つまり、クラウドファンディングで重要なのは、投資家や支援者に「何を伝え、何を感じ取ってもらえるか」だということです。
想いや価値をしっかりと伝えることができたなら、資金調達が成功する確率はグッと高くなるでしょう。
ただ、クラウドファンディングもすべてのプロジェクトを掲載できるわけではなく、サイトによる審査が必要となります。
そのため場合によっては審査で落とされ、クラウドファンディングを使っての資金調達ができなくなってしまうことも多々あるのです。
もし、資金調達をする手段が何もないとなったときには、既存のビジネスの利益率を上げることを考えましょう。
具体的には、既存の商品やサービスの価格を上げられないかを考えてください。
なぜなら中小企業の社長や個人事業主は、大手企業と価格競争をしようとして、商品が本来持つ価値よりも安い価格設定をしてしまうことがよくあるからです。
クラウドファンディングは、今もなお市場規模を拡大している新しい資金調達の形です。
ぜひ理解して、あなたのビジネスでも活用できないか検討してみてください。