今回は、Web広告の費用相場や、その費用対効果についてまとめていきます。
Webでの集客を考えたとき、必ず候補として挙がってくるのが各種Web広告です。
最近はWeb広告関連のセミナーや本なんかも増えてきましたし、中には実践講座のようながっつりと勉強するものもあります。
ただ、経営者目線で見たとき、結局気になるのは、Web広告を使ったときの費用と効果ではないでしょうか。
とくに最近はWeb広告の種類も増えてきているので、どの広告を使えば1番費用対効果が良いのか、と頭を悩ませる経営者も多いはずです。
そこで今回は、Web広告の種類と費用、そして費用対効果が高い広告の選び方についてお話をしていきます。
ぜひこの記事を参考にして、Web集客を成功させてください。
Web広告の仕組みとは
Web広告とは、その名のとおり、Web上に出す広告のことです。
アクセスの多いメディアにバナーとして広告を出したり、検索エンジンの上位に広告を出したり、代理店からメールを送ったりと、媒体によってさまざまな形で広告を出すことができます。
(参考:Google)
たとえば一例として、Google検索エンジンで「広告」と検索をすると、画像のようなWeb広告が表示されます。
このようにWeb上にあなたの広告を表示させて、掲載期限、もしくは閲覧者のクリックや購入といった行動によって広告費が加算されていくシステムが一般的です。
Web広告のメリットとデメリット
Web広告には、メリットもデメリットもあります。
たとえばWeb広告のメリットは、以下のようなものです。
- 年齢、性別、職業など、細かいターゲティングができる
- 費用対効果を具体的な数値で確認することができる
- 設定さえ済めば自動で広告が回ってくれる
- 広告の掲載、停止が簡単にできる
- インターネットを通じて全世界に広告を発信できる
一方で、以下のようなデメリットもあります。
- 競合が多い業種の場合、多額の広告費が必要になる
- Web広告での集客の場合、購入してもらうまでのハードルがやや高い(顧客育成が必要になる)
- 運用のためにはWeb広告の知識やスキルが必要となる(外注の場合はその分の費用がかかる)
Web広告の運用をするなら、このメリットとデメリットは頭に入れておいた方が良いです。
そのうえで、Web広告が持つ優位性を活かしてください。
Web広告の費用形態一覧
ここからは、Web広告の費用形態を一覧でまとめていきます。
費用形態とは、「1クリック毎に広告費が発生する」、「リンクからの購入1件につき広告費が発生する」といった、課金方式のことです。
実はWeb広告と一口で言っても、この費用形態にはさまざまな種類があります。
Web広告の費用形態1.
インプレッション課金型
インプレッション課金型とは、広告の表示回数によって広告費が課金されるものです。
たとえば、1回誰かの画面上に広告が表示(インプレッション)されるたびに1円の広告費を払う契約になっていた場合、1万回広告が表示されれば1万円になります。
ただし、表示1回単位では数字が小さいため、表示1000回単位で取引する広告媒体が多いです。
インプレッション型では、あくまでも広告がユーザーの目に触れた瞬間に広告費が課金されます。
そのため、広告のクリック率が悪ければ、広告費に対して自社ホームページへの到達率が低くなってしまう可能性もあります。
そのためどちらかというと、バナー広告を多くのユーザーに見せることで、会社や商品の認知度を上げることに向ている費用形態です。
Web広告の費用形態2.
クリック課金型
クリック課金型は、ユーザーによって広告URLがクリックされるたびに広告費が発生する費用形態です。
インプレッション課金型とは違い、クリックされなければ、いくらユーザーの目に広告が触れても広告費が発生することはありません。
そのため、クリック保証型という呼ばれ方もします。
この費用形態であれば、自社のホームページまではユーザーを誘導することができますので、比較的効果性が高いです。
また、ターゲティングを細かく設定できる広告媒体が多いという特徴もあります。
ただし、クリック課金型の広告は、広告を出す先の競合によって広告費が変わってくることが多いので注意してください。
競合が強いところで広告を出そうとすると、1クリックに数千円という広告費がかかる場合もあり、少ない予算では一切広告が表示されない、なんていうこともあります。
Web広告の費用形態3.
成果報酬型
成果報酬型は、広告リンクから来たユーザーが実際に購入や登録といった行動を起こすことで広告費が発生します。
販売や申し込みにならなかった場合には広告費が発生しないため、広告費をかけたのに成果が出ないというリスクが低いです。
成果報酬型は、主にアフィリエイトという呼ばれ方をしています。
そして巷には多くのアフィリエイターと呼ばれる人たちがいますが、基本的にどの広告を自分のサイトに掲載するかは、彼らの自由です。
そのため成果報酬型の場合、赤字になるリスクが低い反面、アフィリエイターたちにとって魅力のある広告を提案しないと、相手にしてもらえないこともあります。
成果報酬型で結果を出すためには、アフィリエイターたちに対して魅力的な報酬や継続的な情報提供をするといった工夫が必要です。
Web広告の費用形態4.
期間保証型
期間保証型とは、特定の広告枠において、広告掲載の期間を保証する費用形態です。
広告掲載費用が表示数やクリック数に左右されないため、広告費が予定外にかさむといったことはありません。
ただ当然のことながら、表示数やクリック数の保証もありませんので、注意してください。
期間保証型の場合、重要なのは、いかに自社の商品と関連性の高い広告枠に広告を掲載できるかということです。
親和性の高い広告枠に広告を記載することができれば、ほかの費用形態よりも高い効果を得られる場合もあります。
Web広告の費用形態5.
動画視聴型
動画視聴型は、動画広告の視聴1件につき広告費が発生する費用形態です。
主にYouTubeやニコニコ動画といった媒体で広告を出すことができます。
動画広告は、親和性が高い動画に差し込まれますので、比較的関心の強いであろうユーザーに訴求できます。
また、音声を届けることができる数少ない媒体であるため、商品によってはバナー広告などよりも相性が良いです。
Web広告の費用形態6.
エンゲージメント課金型
エンゲージメント課金型とは、「シェア」、「フォロー」、「クリック」といったユーザーの行動(エンゲージメント)が1回あるたびに広告費用が発生する費用形態です。
その性質上、ソーシャルメディアで広告を掲載するさいに採用されています。
ソーシャルメディアは拡散力が強いため、話題になりやすい投稿を広告として出す場合に相性が良いです。
Web広告の費用形態7.
PV保証型
PV(ページビュー)保証型は、一定の期間中に広告ページへのPVが一定数を超えることを保証する費用形態です。
最低PV数が定められており、その最低PV数ごとに広告費用が発生します。
PV保証型の場合、広告ページについても媒体側で作ることが一般的となっているため、広告費とは別にページの製作費用が必要になります。
Web広告の費用形態8.
掲載保証型
掲載保証型は、ウェブメディアやデータベースに自社ページを掲載するさいに広告費用を払う費用形態です。
主に口コミサイトや求人サイトに自分のページを掲載することになります。
ページ入稿時の初期費用と、掲載期間による費用がかかるのが一般的です。
その性質上、飲食店や美容室といった実店舗、もしくは企業の求人案件を出稿したい場合におすすめです。
Web広告の費用形態9.
配信課金型
主にメールやLINEで広告を1通送るたびに広告費がかかる、といった費用形態です。
媒体側が持っているリストに自社の広告をメールで配信する形になります。
広告の配信先は媒体が持っているリストになるため、リストの属性と商品の親和性が高ければ効果的です。
また、1度配信されたメールやLINEの内容はユーザーの端末に保存されるため、興味を持ったユーザーが再訪する確率が高いといった特徴もあります。
Web広告の種類とかかる費用【料金相場一覧】
ここからはWeb広告の種類と、どれくらいの費用がかかるのか、料金の相場をまとめていきます。
- リスティング広告
- アフィリエイト広告
- ソーシャルメディア広告
- 動画広告
- 純広告
- 記事広告
- アドネットワーク広告
- DSP(デマンドサイドプラットフォーム)
- メール広告
- リマーケティング広告
- アドレサブル広告
それぞれに特徴があり、かかる費用もさまざまです。
Web広告の種類と費用1.
リスティング広告
(参考:Google)
リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果上位ページに表示されるWeb広告です。
検索エンジンで検索されるキーワードに対して広告を出すことになりますので、高い訴求率を誇ります。
実際に費用対効果の高さから、多くの企業に人気の手法です。
◆リスティング広告の費用について
費用形態は「クリック課金型」です。 1クリック辺りの料金相場は「10円~数千円」と、Web広告を出すキーワードによって大きく変動します。 主な媒体は、「Google広告」と「Yahoo! プロモーション広告」などです。 |
問題点としてリスティング広告は、広告費用がキーワードに対するオークション形式で決まっているため、効果性の高いキーワードでは高額な広告費用が発生してしまいます。
とくに金融系などのキーワードでは、1クリック数千円になることもあるようです。
ただ一方で、競争率が低くて効果性が高いキーワードを見つけることができれば、かなり安い広告費で大きな成果を得ることができます。
そのためリスティング広告は、キーワード分析の結果によって、費用対効果が大きく変わってくるという特徴があるのです。
ちなみに、大まかなクリック単価や検索需要の傾向は、Googleが提供している「キーワードプランナー」で確認することができます。
ただしそこまで正確な数値は出ないので、あくまでも参考程度にしておいてください。
Web広告の種類と費用2.
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは「成果報酬型広告」のことです。
具体的には、アフィリエイターと呼ばれる人たちが自身のサイトやメールに広告リンクを貼り、そこから実際に物が売れたり登録があったりしたさいに広告費用を支払うといったものです。
アフィリエイトで広告を出している広告主は、ほとんどの場合ASPという広告運用媒体に登録し、そこを経由して広告を出稿しています。
そのため、アフィリエイトで広告運用をする場合は、成果報酬のほかに、ASPへ支払う初期費用、月額固定費、ASP手数料などが必要になります。
◆アフィリエイト広告の費用について
費用形態は「成果報酬型」で、1成果辺りの料金相場は「100円~数万円」と、商品や求める行動によって大きく変動します。 そのほか、ASPを利用する場合は以下の費用も必要です。
主な媒体(ASP)は、「A8.net」、「afb」、「バリューコマース」「もしもアフィリエイト」などです。 |
アフィリエイターたちの立場で考えれば、実際に売れないと成果にならないわけですから、広告への誘導、その後の購入率まで、しっかりと考えて広告の紹介をしてくれます。
そのため、良いアフィリエイターに広告を出してもらえれば、効果性はかなり高いです。
反面、魅力的な報酬や商品でない場合、アフィリエイターたちから相手にしてもらえない場合もあります。
そうならないためにも、魅力的なキャンペーンや情報提供といった、対アフィリエイター用の対策を考えることも必要です。
Web広告の種類と費用3.
ソーシャルメディア広告
ソーシャルメディア広告とは、TwitterやFacebookといったSNS上に広告投稿を拡散させることができるWeb広告です。
ソーシャル広告の場合、「フォロワー」、「よく呟くキーワード」、「出身校」、「広告への反応率」などについて細かくターゲティングすることができます。
そのため、マーケティングがうまくいっていれば、非常に高い費用対効果を望むことも可能です。
◆ソーシャルメディア広告の費用について
費用形態は「エンゲージメント課金型」、「クリック課金型」がメインです。 1回の行動辺りの料金相場は「1円~数百円」と、狙うターゲットや求める行動によって変動します。 また、LINE@についてはプランによって月額費用が「無料~21600円」かかります。 主な媒体(SNS)は、「Facebook business」、「Twitterプロモ商品」、「LINE@」などです。 |
ソーシャルメディア広告は、基本的には若者向けの広告です。
- Facebook(フェイスブック) ⇒ 20代以上の利用者が多め
- Twitter(ツイッター) ⇒ 10代、20代、30代の利用者が多め
- Instagram(インスタグラム) ⇒ 10代、20代の利用者が多め
- LINE(ライン) ⇒ 年代を問わず幅広く利用されている
このように、LINE以外の利用者層は、30代までの年齢層が多い傾向にあります。
そのため、ソーシャルメディア広告を出稿するさいは、どのメディアにどういった人がいるのか調べてから行った方が良いでしょう。
Web広告の種類と費用4.
動画広告
動画広告とは、YouTubeなどの動画共有サイトにて、動画を視聴するさいに表示されるWeb広告です。
「広告費用が発生するのはユーザーが広告を自発的に視聴したときだけ」とされています。
具体的にいうと、30秒以上の視聴、もしくは視聴者がクリックなどの行動を起こしたときにのみ広告費が課金され、数秒でスキップされた場合などには料金が発生しません。
◆動画広告の費用について
費用形態は「動画視聴型」です。 1回の視聴につき、料金相場は「10円~数百円」と、競合の入札状況よって変動します。 主な媒体は、「YouTube広告」などです。 |
動画での広告になりますので、より自由度の高い表現をすることができます。
最近は、スキップされないようにクリエイティブな動画広告を作成している企業も多いです。
Web広告の種類と費用5.
純広告
(参考:Yahoo!Japan)
純広告とは、Webメディアの広告枠を一定期間買い取り、そこに広告を記載するといったWeb広告です。
大手メディアと契約するのが一般的であり、認知度を高めるのに適しています。
反面、ターゲティングを細かく行うことはできません。
◆純広告の費用について
費用形態は「期間保証型」、「インプレッション課金型(インプレッション保証型)」です。 1週間掲載の料金相場は「数十万円~数千万円」と、媒体の規模によってはかなり高額になります。 インプレッション課金型の場合は、「1回の表示につき1円程度」になりますが、大手メディアは集客力がかなり高いため、1週間も広告を出稿すれば、結果として高額になります。 主な媒体は、「Yahoo!プレミアム広告」などです。 |
その規模感から、どちらかというと大手企業に向いています。
ただし、自社のサービスと親和性が高い個人サイトと直接提携を結べた場合は、その限りではありません。
Web広告の種類と費用6.
記事広告
記事広告とは、一見すると広告ではなくブログ記事のように見えるWeb広告のことです。
たとえばまとめサイトなどで、コンテンツの一部と同じような形式で広告用の記事を公開します。
するとユーザーは普通の記事のつもりで広告を読みますので、内容をしっかり読んで、ほかの人にシェアしてくれやすいという特徴があるのです。
◆記事広告の費用について
費用形態は「PV保証型」です。 広告掲載の料金相場は「2万PVで100万円前後」となります。 また、記事コンテンツの製作も必要になるため、別途製作費がかかります。 主な媒体は、「NEAVEまとめ」などです。 |
広告費用が高いため、大手企業が認知度を上げるために使うことが多いです。
Web広告の種類と費用7.
アドネットワーク広告
アドネットワーク広告は、広告配信企業が提携している複数のサイトやブログに対して、同時に広告を表示させることができるWeb広告です。
数あるサイトの中から自社サービスと関連性の高いサイトへ広告を表示してくれますので、一定の効果を望めます。
◆アドネットワーク広告の費用について
費用形態は「クリック課金型」です。 広告掲載の料金相場は、1クリックあたり「10円~数百円前後」と、競合の入札状況によって異なります。 主な媒体は、「Googleディスプレイネットワーク」、「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)」などです。 |
アドネットワーク広告では、Cookieのデータをもとにユーザーの傾向を分析して広告を表示してくれますので、広告が見込み客の目に触れやすいです。
ターゲティングの正確性も日々進歩しており、今後、費用対効果がさらに上がる可能性もあります。
Web広告の種類と費用8.
DSP(デマンドサイドプラットフォーム)
DSPとは「Demand-Side Platform」のことで、広告の費用対効果を上げるためのプラットフォーム(ツール)です。
そして、このDSPを利用した広告をDSP広告と呼んでいます。
DSPはあくまで、「広告を最適化するためのツール」であり、それ自体が広告枠を持っているわけではありません。
簡単にいうと、DSPを利用することによってDSPが持っている顧客情報をもとに半自動的に最適な広告配信を行うことができるようになりますので、広告運用の負担を大幅に減らすことができるのです。
◆DSPの費用について
費用形態は「インプレッション課金型(インプレッション保証型)」です。 広告掲載の料金相場は、1000回の広告表示あたり「10円~数百円前後」です。 主な媒体は、「MicroAdBLADE」、「株式会社フルスピード」などです。 |
DSPを使うことで、複数のアドネットワークに広告を一斉配信できたり、より詳細なターゲティングを行うことができたりします。
DSPの仕組みは、今も着々とアップデートが進んでいますので、今後に期待できるWeb広告サービスです。
Web広告の種類と費用9.
メール広告
メール広告は、メールアドレスのリストを持っている媒体と提携し、そのリストにメールを一斉送信するというWeb広告です。
メールでの配信ということで、伝えたいことを伝えやすく、配信先の属性を絞りやすいといったメリットがあります。
◆メール広告の費用について
費用形態は「配信課金型」です。 料金相場は、メール1通あたり「5円~数十円程度」で配信できます。 主な媒体は、「DEmail」などです。 |
また、個人でブログを運営していてリストを持っている人と提携することも可能です。
個人運営のブログの場合、1つのジャンルに対して濃い見込み客を集客できていることも多いので、その場合高い費用対効果が得られる場合もあります。
Web広告の種類と費用10.
リマーケティング広告
リマーケティング広告(リターゲティング広告)とは、あなたが運営するWebサイトに1度訪れたユーザーをターゲットにして広告を配信する手法です。
Webサイトに訪れた97%の人が初回からは商品を購入しないと言われているため、もう1度自分のサイトへと誘導することで成約を促します。
リマーケティング広告はそれ専用の業者がいるわけではなく、リスティング広告を利用するさいに設定することで行うことができます。
◆リマーケティング広告の費用について
費用形態は「クリック課金型」です。 1クリック辺りの料金相場は「10円~数千円」と、Web広告を出すキーワードによって大きく変動します。 主な媒体は、「Google広告」と「Yahoo! プロモーション広告」などです。 |
⇒(参考:Google広告_リマーケティングについて)
リマーケティング広告を運用するには手間がかかりますが、その分高い費用対効果が望めます。
リスティング広告を利用する場合、あわせて実践しておくのがおすすめです。
Web広告の種類と費用11.
アドレサブル広告
アドレサブル広告とは、企業が持つEメールや電話番号といった顧客データと、広告媒体が持つメールアドレスをマッチングさせ、より詳細なリストへ広告の配信を行う手法です。
比較的新しいWeb広告の手法で、その効果性の高さが注目を集めています。
◆アドレサブル広告の費用について
費用形態は「配信課金型」です。 料金相場は「3万円~10万円」程度で、広告の配信数によって変わります。 アドレサブル広告をメインに取り扱っている「AD2」というサービスがあります。 |
アドレサブル広告に対応している広告媒体には、以下のようなものがあります。
- Facebookカスタムオーディエンス広告
- Instagram広告
- Googleカスタマーマッチ広告
- Yahoo!ディスプレイネットワーク
- Twitterティラードオーディエンス
これらの広告媒体を使っているなら、アドレサブル広告を検討してみても良いでしょう。
Web広告における費用対効果の高い媒体の選び方
Web広告において、費用対効果が高い媒体を選ぶためには、3つの条件があります。
- 見込み客のペルソナを明確に、詳細に設定していること
- 見込み客がいる媒体を選ぶこと
- 広告の結果を受けて改善を続けること
まずは、自社の見込み客がどのような人物なのか、細かいペルソナを作成する必要があります。
- 年齢
- 性別
- 職業
- 役職
- 所得
- 貯蓄
- 価値観
- 家族構成
- 交友関係
- 住んでいるところ
- 生活スタイル
- 趣味
- 健康状態
- インターネットの利用状況
- SNSの利用状況
- ネットでの買い物をどのくらいするか
Web広告を流したい場合は、見込み客について、少なくともこれくらいのことは設定しておきましょう。
ペルソナを詳細に作り込めば、見込み客のことを深く理解できるはずです。
そして見込み客について深く理解ができたら、今度はその見込み客がどの媒体を使っているのかを考えましょう。
たとえば見込み客が10代~20代の女性であった場合、インスタグラムで広告を出稿すれば、広告が見込み客の目に触れる可能性は高いです。
ところが、見込み客が60代の男性だった場合、インスタグラムで広告を出してもほとんど効果を得ることはできません。
なぜなら、60代男性の多くが、インスタグラムを使っていないからです。
これは極端な例ですが、広告を出稿するなら、きちんと見込み客がいるところに出さなければ意味がないということですね。
そしてここまできたら、見込み客が明確になり、広告を出す媒体を特定することができたはずです。
そうしたらあとは、広告運用を色々と試し、結果を受けて改善を繰り返していくことが重要となります。
広告運用において、いきなり最高の結果を得られるということは稀です。
たとえばリスティング広告を利用する場合も、いきなりキーワードを少数に絞るのではなく、まずはたくさんのキーワードで広告を出稿します。
すると、広告を出稿したキーワードについて、CTR(クリック率)やCVR(コンバージョン率)といったデータを得ることができます。
このデータを使って、数値の悪いキーワードを削除したり、数値の良いキーワードに近いキーワードを追加したり、改善を繰り返していくわけですね。
Web広告において、「この広告が1番費用対効果が高くておすすめ!」と言い切れるものはありません。
自社サービスや見込み客の分析をきっちり行い、改善を繰り返すことこそが、広告の費用対効果を上げる1番の方法なのです。
Web広告の効果を何倍にも上げる方法
実は、Web広告の効果を何倍にも上げる方法があります。
それが、「商品の価格を上げること」です。
単純な話で、商品の価格を上げ利益率を上げることができれば、Web広告で集客が伸びた分さらに利益増が見込めます。
そして実は、商品の価格を上げることは、Web広告を運用するよりも簡単なことなのです。
実際に弊社のクライアントの中には、価格を20倍にまで上げたという経営者もいます。
商品の価格を20倍に上げることができれば、単純計算で、広告運用の効果も20倍以上になります。
そのため、あなたの会社の状況によってはWeb広告の運用よりも先に価格アップに取り組んだ方が良い場合もあるのです。
ただ、もしかするとあなたは、「そんな価格アップが簡単にできるわけがない」と思われているかもしれませんね。
【まとめ】Web広告で1番重要なのは費用対効果
今回は、Web広告の種類と料金相場、費用対効果についてお話をしてきました。
たくさんあるWeb広告の特徴や相場をまとめていますので、これからWeb広告に手を出そうとしている人には、とくに参考にしていただけたはずです。
あとは、もっとも費用対効果が高いWeb広告を選ぶ方法についてもお話をさせていただきました。
結局のところ、Web広告を運用する上でもっとも重要なのは費用対効果です。
ただ、Web広告というものは、いきなり最高の費用対効果を得られるものではありません。
分析と改善を繰り返していくことで、Web広告の効果はどんどんと上がっていくものなのです。
ただそんな中で、すぐにでもWeb広告の効果を何倍にも上げられる方法が存在しています。
それが、「商品の価格アップ」です。
商品の価格を上げることができれば、当然利益率が上がり、Web広告の効果についても大幅に上げることができます。
そして多くの社長が気づいていない事実なのですが、実は価格アップは、簡単に、顧客からの抵抗なしに行えるものなのです。
Web広告は、これからますます有用性が上がってくるであろう集客方法です。
正しく運用して、会社の利益を伸ばしていきましょう。