ノートは、思いついたこと、考えたことをリアルタイムに記録できる、ビジネスで欠かすことのできないツールの一つ。
ノートの取り方は、
・マインドマップ
・方眼ノート
など様々なものが提唱されています。
実は、私のノートの取り方についても、たくさんの方からもよく質問を頂きます。
それぞれのノート術には一長一短があり、間違った取り方をしていると大切なアイデアやせっかく考えたことを逃がしてしまいかねません。
そこで、今回は、私がコンサルタントとしてどのようにノートを使っているのか、生産性を一気に高めるノートの取り方の4つのポイントについてお伝えしていきます。
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目次
1-1 ノートはA4サイズの無地
1-2 ノートはクライアント、プロジェクトごとに買い換える
1-3 ノートに皮のカバーをかける
ルール1 大きく書く
ルール2 ボールペンで書く
ルール3 話題が変わったら次のページに移る
ルール4 やるべきこと、タスクには□を入れる
ルール5 大事なことは☆マークを入れる
独立して10年以上のコンサルタントが実践するノートの取り方 4つのポイントまとめ
ポイント1 ノートの使い方
ノートは、取り方の前に使い方にもこだわるべきです。
ここでは私が大切にしている3つのこだわりをお伝えします。
1-1 ノートはA4サイズの無地
ノートは大抵の場合、罫線などが引いてあります。
が、私のオススメは、罫線などが全くない真っ白な無地のノート。
罫線などがあると、どうしてもその枠通りに書こうとします。
でも無地だとそういう心理が働きません。
大きくのびのびと書きやすくなります。
そして、ノートのサイズはA4サイズです。
なぜA4サイズのノートなのかというと、A4サイズは鞄に入るギリギリの大きさだからです。
これ以上大きいと、かさばって邪魔になってしまいます。
A4サイズはノートパソコンとほぼ同じ大きさ。
ストレスがたまりにくい範囲で最も大きく使えるサイズのノートと言えます。
詳しくは後述しますが、A4サイズのノートは、見開きにするとA3サイズになります。
A3サイズとして、大きく使えるのもA4のノートの魅力の一つです。
1-2 ノートはクライアント、プロジェクトごとに買い換える
ノートは、
・1プロジェクト
・1クライアント
ごとに1冊づつ買い換えます。
例えば、
・Aのプロジェクトで1冊
・Bのクライアントで1冊
といった感じ。
ただ、あまりノートのページ数を必要としないプロジェクトやクライアントもあるでしょう。
その場合は、ノートがもったいないので
・ノートの前からはAのプロジェクト
・ノートの後ろからはBのクライアント
という風に、1冊のノートを2冊のようなイメージで前と後ろで1つずつ、計2つの案件まで入れて使うのはアリです。
3つ以上の案件は、ノートの内容がごちゃごちゃしてきます。
なので、止めておく方が賢明です。
1-3 ノートに皮のカバーをかける
ノートで私が大切にしていること。
それは、ノートに皮のカバーを掛けることです。
クライアントの前でノートを広げる場合、たったこれだけであなたの印象が変わります。
クライアントと対面して話をするとき。
ノートはあなたとクライアントの間にあって、クライアントに一番近いものです。
つまり、クライアントの一番近くにあるノートが良いものであれば、クライアントから見えるあなた自身の印象も格段に良くなります。
また、ノートはクライアントから聞いた情報を書き留める非常に大切なもの。
皮のノートカバーは、クライアントから聞いた情報を大切にしていますよ、という証です。
皮のノートカバーをつけることは、相手に大きな敬意を示すことになります。
ポイント2 ノートの取り方
ノートはどんな取り方をすれば良いか?
私は、シーンに合わせて2つの使い方をしています。
2-1 メモや勉強のとき
これは、
・クライアント先で話を聞きながら取るメモ
・セミナーや本を読んだりするときの勉強
といったノートの取り方をする場合。
ノートを見開きで開いたら、右ページに
・メモ
・学んだこと
・聞いたこと
・事実
などを書いていきます。
そして、これらを書いているうちにアイデアや発想が生まれることがあります。
ノートを後で見返したときもまた然り。
そのとき、今度はあなたが思いついたそのアイデアや発想を左ページに書いていきます。
もしかしたらあなたは「左ページにメモなどをして、右ページを空ければ良いのでは?」と思うかもしれません。
でも、そうしないのには理由があります。
通常、右綴じのノートは左ページから書いて埋めていきます。
それが私のノートの取り方だと、左ページを空けて右ページから書くので、左ページが空いていると気持ち悪く感じます。
実はそれこそが狙いで、人は空いていると何か埋めたくなる、という性質があります。
さらに、普通なら先に埋めるべき左ページが空いているので、ますます気持ちが悪いわけです。
このようにすることで、強制的にアイデアや発想が出やすくなります。
これが私が左ページを空けておく理由です。
2-2 アイデア、発想のとき
思考を拡散させるには、キャンパスは広ければ広い方が良いです。
そこで、私はA4サイズを見開きにしてA3サイズでアイデアを書き出していくことをオススメしています。
ホワイトボードほどの広さは取れないにしろ、カフェでもキャンパスサイズがA3サイズ程度あればそこそこ広く使えます。
その分アイデアや発想も出やすくなるわけです。
アイデアや発想は、思いついたことをどんどんと自由に書き出していきましょう。
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ポイント3 ノートの取り方 5つのルール
よくあるノート術には、複雑なルールのものが多く見受けられます。
複雑すぎて、使いこなせないものが大半です。
私もノートの取り方にはちょっとしたルールを設けています。
が、私の場合は、5つありますが、一度聞けば忘れないとても簡単なルールです。
どれも素早く書けることに重点を置いています。
また、ノートの取り方で重要なのは、脳が思いついた早さにできるだけ近い速度で書けるように工夫をすること。
私のノートの取り方は、その辺りを意識したルールになっています。
ルール1 大きく書く
ノートを書く、というとキレイに細かくびっしりと書く、というイメージを持つ方が多いです。
が、実はそうではありません。
ノートは、人に見せるものではありません。
自分が読めればそれで良いわけです。
ですから、大きく乱雑に書きましょう。
でも、なぜ乱雑に書くのか?
それは、キレイに書くこと自体が目的ではないからです。
ノートに細々とキレイに書いていると、「書くこと」そのものが目的になってしまいます。
私がノートの取り方で大事にしているのは、リアルタイムに大切な情報を記録すること。
実は、乱雑にノートを取る方が、聞いたことやアイデアをいきいきとした状態でストレートに記録することができます。
ルール2 ボールペンで書く
ペンは、シャープペンシルよりもボールペンがオススメ。
その理由は、ボールペンの方が、
・書き味が柔らかい
・つるつると抵抗がなく、一気に書きやすい
といった特徴があるからです。
でも、あなたはこう思うかもしれません。
「ボールペンだと消せないけど、間違ったらどうするの?」と。
この場合は、1本だけ取り消し線を引いて消します。
例えば、「間違えた」というような感じ。
これなら後から見直した時に「前はこんな風に間違えたんだな、、、」と分かります。
実は、間違ったときというのは、ぱっと思いついたことをそのまま書いたりしていることが多いもの。
それらは、意外と後から何かアイデアを引き出す際のヒントになったりするので、私は間違いは、塗りつぶしたりせず、意図的にもともと書いてある文字が分かるようにしています。
ルール3 話題が変わったら次のページに移る
ノートを取りながら、
・話を聞いていて話題が変わった
・セミナーを聞いていて話題が変わった
・本を読んでいて章が変わった
こんな時は、次のページに移りましょう。
下にいくら余白が残っていたとしても、です。
むしろ余白があることで、
・ここで話が変わったんだな、、、
・ここが話の転換点なんだな、、、
ということがわかります。
もしかしたら「ノートがもったいないよ」という方もいるかもしれません。
が、考えてみて下さい。
ノートの余白よりも、あなたの生産性が上がらない方がよほどもったいないはずです。
ルール4.やるべきこと、タスクには□を入れる
ノートを取っていると、やるべきこと、タスクが出てきます。
その場合は、「これはやらないといけないことだ!」と視覚的に分かるようにしておきましょう。私の場合は、文頭に□を付けています。
例えば、
□ ブログを書く
□ リサーチをする
といった感じ。
たったこれだけで、他の情報と区別をし、視覚的にわかりやすくノートを取ることができます。
ルール5 大事なことは☆マークを入れる
ノートを取っていて大事な部分は、色を変える、、、と言う方がいます。
でも、都度ペンを変えるのは手間であったり、面倒。
なので、私の場合は☆マークを入れるようにしています。
例えば、
☆ノートは、A4無地
☆ノートには皮のカバーをかける
といった感じです。
他には、大事なことは四角で囲む、という方もいます。
もちろん、それでも構いません。
重要なのは、素早く大事なことを視覚化することです。
ポイント4 ノートの整理法
先ほどお伝えしたように、
・プロジェクトごと
・クライアントごと
に1冊ずつノートを買っていたら相当な数のノートがたまってきます。
では、そのたまってきたノートの整理、処理はどうすれば良いのか、、、?
4-1 ノートを捨てる基準
原則として、最後にノートをとった日から半年間で1度もノートを広げていないノート。
これは全部捨てて下さい。
強制的にルールを決めてどんどん捨てていけば、ノートはたまりません。
ただ、「情報がどんどん無くなっていくのは怖いな、、、」と思うこともあるでしょう。
その場合は、中身を見てここだけは残しておきたい、というところを部分的に残します。
私はエバーノートという情報を蓄積するソフトを使っています。
エバーノートを使って、
・必要な部分だけタイピングで打ち込む
・写真を撮って保存をする
こうしておけば、ノートを捨ててしまっても安心です。
4-2 捨ててはいけないノート
先ほど、半年間開いていないノートは捨てる、とお伝えしました。
しかし、例外はあります。
それは、辞書的に使うノートの場合。
例えば、全6回、全12回といった自分の専門分野を体系的に学んだ長いセミナーや講座を記録したノートなどです。
辞書として何度も振り返って見るようなノートは半年以上経っても大切に保管しておきましょう。
独立して10年以上のコンサルタントが実践するノートの取り方 4つのポイントまとめ
重ねてになりますが、ノートの取り方で最も重要なこと。
それは、自分の脳の働きを妨げない、思いついたこと、考えたことをリアルタイムに記録することです。
私のノート術はこの点を重視しているので、前述のようなノートの取り方になっています。
もちろん私のこのノートの取り方が完璧というつもりはありません。
あなたなりのノートの取り方もあると思います。
ぜひこのノートの取り方を参考にして頂いて、あなたなりの、より生産性の高いノートの取り方に取り組んでみてください。