先日、あるお食事会にて、
「ケチな男はイヤだ」
という話になりました。
食事中から割り勘の計算をしている・・・
しかも1円単位で・・・
合コンで男性が食事代を払ってくれなかった・・・
ホテル代を割り勘された・・・
デートでクーポンを使われた・・・
などなど、女性陣による
「ケチあるある」でかなり盛り上がりました。
でも、一方で、
「ケチな男の方がいい」
という女性もひとりいました。
理由を聞くと、
「しっかりと家計を守ってくれそうだから」
それを聞いた多数派の女性達も
しっかりと家計を守ってくれる男性には
頼りがいを感じてプラスのイメージを持っている、
とのこと。
でも、「ケチはイヤ」と言うのです。
また、ケチな男肯定派の女性に
1円単位の割り勘男はどう思うの?
と聞くと、それは「イヤ」と答えます。
つまり
この多数の「ケチはイヤ」派の女性達
たったひとりの「ケチがいい」派の女性
いずれも払いがいい男は良くて、
そうじゃない男は悪いという結論は同じなのです。
張り付いたイメージ
にも関わらず
「ケチはイヤ」「ケチがいい」
と二派に分かれました。
ここにマーケティング上、
重要なポイントが隠されています。
多数派の女性には
「ケチ」=守銭奴
みたいなイメージを持っていました。
しかし、ケチがいい女性は
「ケチじゃない人」=浪費家
というイメージを持っています。
つまり、
「ケチ」という言葉に
張り付いているイメージが違うのです。
それまでの人生経験、学習によって、
同じ言葉であっても、
そこに対して感じているニュアンスというのは、
人によって異なります。
特に違いが出るのが形容詞。
美味しい、スゴイ、素晴らしい、などなど。
また、専門用語も、です。
戦略、戦術、マネジメント、などなど。
言葉に張り付くイメージのせいで、
自分が思ったのと真逆のメッセージを
お客さんに届けてしまう、
ということもあり得ます。
その対策はただひとつ。
言葉の「ケチ」にならない事。
伝えるべきことは、
言葉を尽くして伝えることです。
「これくらいはわかるだろう」
と言葉をケチるのをやめることです。