賢くクレジットカード決済を導入するには?代行会社を選ぶポイントを解説

鷲津晴人
クレジットカード決済を行う画像

今回は、クレジットカード決済の導入について解説します。

 

クレジットカード決済をまだ導入していないのであれば、機会損失をだしている可能性があります。

後ほど詳しく解説しますが、日本人のクレジットカード決済の需要は拡大している状況です。

そのためクレジットカード決済を導入するだけで、売上アップにつながる可能性が高いといえるでしょう。

 

しかし、個人事業主や小規模企業の場合は、クレジットカード決済の導入は難しいと考えている方が多いのではないでしょうか?

確かにカード会社と直接契約することは難しいですが、決済代行会社と契約する方法もあります。

決済代行会社であれば、個人でも比較的カンタンにクレジットカード決済を導入することができるでしょう。

 

今回の記事ではクレジットカード決済のメリットとデメリット、決済代行会社が行う審査内容や、契約する際のポイントについて解説します。

クレジットカード決済の導入を検討していた方は参考にしてくださいね。

 

クレジットカード決済の需要が拡大し続けている

クレジットカード決済の需要は年々拡大傾向にあります。

クレジット決済の需要拡大を表すグラフ

引用:日本クレジット協会 日本のクレジット統計

 

上のグラフは日本クレジット協会の調査結果です。

消費者のクレジットカードでの消費は増加傾向であることがわかりますね。

あなたのお店でクレジットカード決済を導入することは、お客さんのニーズに合わせた施策といえます。

 

しかし、次の項目で解説しますが、クレジットカード決済はメリットとデメリットがあります。

シッカリと把握した上で導入するようにしましょう。

 

クレジットカード決済を導入するメリットとデメリット

クレジットカード決済について解説する男性の画像

クレジットカード決済を導入するメリットとデメリットについて解説します。

 

クレジットカード決済を導入するメリット

クレジットカード決済を導入するメリットは大きく2つあります。

  1. 客単価アップ、客数増加に効果ある
  2. 現金の管理が少なくなる

それぞれについて解説しますね。

 

クレジットカード決済を導入するメリット.1
客単価アップ、客数増加に効果ある

クレジットカード決済ができることで、お客さんの支払い方法の幅が広がります。

お客さんが現金を持っていなくても、カードさえあれば商品やサービスの購入を行うことが可能です。

お店側にとっては販売数を増やせるメリットといえますね。

 

さらに高単価の商品も分割払いで購入することもできます。

つまり客単価アップの効果も期待できるということです。

 

クレジットカード決済を導入するメリット.2
現金の管理が少なくなる

現金の取扱いが少なくなるため、現金管理の手間が減るというメリットもあります。

盗難のリスクを考えると、多額の現金がお店にある状態は避けたいですからね。

 

売上アップの効果が期待できること、現金を管理する手間が減ることがクレジットカード決済を導入するメリットといえます。

 

クレジットカード決済を導入するデメリット

次はクレジットカード決済を導入することのデメリットを解説します。

デメリットは大きく分けて以下の3つですね。

  1. 回収までに時間がかかる
  2. 手数料を支払うため利益率の減少する
  3. 代行会社からの資金回収遅れや回収不可の可能性

それぞれを解説します。

 

クレジットカード決済を導入するデメリット.1
回収までに時間がかかる

クレジットカード決済は、売上金が入金するまでに時間がかかりキャッシュフローが悪くなります。

そのため、入金されるまでの間運営できる資金が必要ですね。

 

入金サイクルは、各カード会社との取り決めによって決まります。

例えば、代行会社によっては月2回(15日締と末日締)の入金サイクルにもできますし、それ以上の細かいサイクルに調整することもできるでしょう。

 

クレジットカード決済を導入するデメリット.2
手数料を支払うため利益率が減少する

クレジットカード決済は会社側に手数料が発生するため、利益が減ります。

実はクレジットカード決済手数料のパーセンテージは業界によって異なっており、小規模の飲食店や小売店で手数料4~6%程度が目安です。

 

年間の取引規模や、回収の可能性ができるかなどの要素も含めて決定されるのが一般的ですね。

あとは決済代行会社との交渉次第で安くなることもあります。

 

クレジットカード決済を導入するデメリット.3
代行会社から資金回収遅れや回収不可の可能性

代行会社の経営状況によって入金が遅れる可能性があります。

個人事業主や中小企業の場合、カード会社と直接契約することは難しいため、比較的審査が優しい決済代行会社と契約することがほとんどです。

 

しかし、決済代行会社の業績次第で入金が遅れたり、最悪は倒産して回収不可になる可能性もあります。

そのため、信頼できる代行会社と契約することが重要ですね。

 

 

クレジットカード決済導入で補助金は出るのか?

国がキャッシュレス化を進めており、補助金がでる場合があります。

例えば、東京観光財団と東京都が行っていた「インバウンド対応力強化支援補助金」ですね。

 

最大金額は、経費の半額の範囲で1施設300万円までという補助金です。

期限が平成30年3月30日までのため、すでに終了しているのですが、今後も補助金がでる可能性はあります。

東京都以外も千葉県など補助金を出していますので、一度あなたの地域を調べてみると良いでしょう。

 

クレジット決済の導入方法

クレジットカード決済の導入方法は3つあります。

  1. カード会社と直接契約する
  2. 決済代行会社と契約する
  3. スマホ決済を導入する

それぞれについて解説しますね。

 

クレジット決済の導入方法.1
カード会社と直接契約する

「ライフカード」や「三井住友カード」などのカード会社と直接契約する方法です。

ただし、個人事業主や小規模の会社では、審査が厳しいため直接契約することは難しいでしょう。

 

仮に契約ができたとしても、各カード会社の取り決めや入金サイクルが違うため、管理が煩雑になることがデメリットといえますね。

複数店舗を経営していたり、売上規模が大きい会社であれば直接契約を交渉しても良いでしょう。

 

クレジット決済の導入方法.2
決済代行会社と契約する

カード会社と直接契約は難しいですが、決済代行会社とは比較的容易に契約できます。

決済代行会社は、カード会社とクレジットカード決済を導入したい会社を仲介して、決済システムを提供してくれる会社です。

複数のカード会社の決済を一本化することができますので、管理を簡素化することができます。

 

デメリットとしては、加盟店手数料が高くなりがちなことですね。

手数料や条件面は代行会社によって変わってきます。

そのため、コストと利便性などを比較して、あなたの会社に合った決済代行会社を選ぶようにしてください。

 

クレジット決済の導入方法.3
スマホ決済

今後、伸びる分野としてスマホ決済があります。

Paypay(ペイペイ)などは大々的にテレビやネット広告を打っていたので、知っている方も多いのではないでしょうか?

消費者は現金を持たなくても良く、入金から支払いまで全てスマホ上で行うことが可能です。

他にもLINEペイや楽天ペイなど、大手企業が参入しており、今後も盛り上がることが予想される市場ですね。

 

モバイル決済はお店側にもメリットがあります。

  • 決済手数料が安い
  • 入金サイクルが早い
  • 導入コストが安価

 

モバイル決済の手数料はクレジット決済と比較して安いです。

例えば、楽天ペイの決済手数料は3.24%または3.74%ですし、PayPay(ペイペイ)なら決済手数料無料キャンペーンを行っています。

 

入金サイクルの条件さえ合えば最短翌日なので、キャッシュフローも良いですね。

スマホ決済の導入費用も、低価格もしくは無料であることも多いです。

 

クレジットカード決済の他に、スマホ決済も選択肢の1つとして考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

クレジットカード決済導入の審査

クレジットカード決済を導入するときは、事前に審査があります。

ここでは主に、決済代行会社が行う審査について解説しますね。

 

決済代行会社によって違いはありますが、主に3つの項目で審査が行われます。

  1. 契約者のクレジットカード利用歴や借入残高など
  2. クレジットカード決済が適正な商品を扱っているか
  3. 経営状況(店舗、ECサイト)

代行会社によって、審査基準を公開している場合もあるので調べてみてください。

 

カード会社とは違い、決済代行会社は審査が優しいところが多いです。

決済代行会社は複数あるので、数社ほどに絞って話を聞いてみるのが良いでしょう。

 

代行会社によっては決済手数料の他に月額費用がかかることもあります。

その他にもクレジットカード決済の導入までの期間や費用などを詳細に確認しておきましょう。

 

 

クレジットカード決済導入の比較ポイント

クレジットカード決済の導入を話合う男性

主に決済代行会社の比較ポイントについて解説します。

比較するべきポイントは以下の5つです。

  1. 営業マンの対応
  2. 端末代金の利用料と決済手数料
  3. 今までの導入実績
  4. 導入にかかる期間
  5. 対応クレカのブランド

それぞれについて解説しますね。

 

クレジットカード決済導入の比較ポイント.1
営業マンの対応

決済代行会社を選ぶ際に、営業マンの対応を見ることがとても重要です。

最初の問い合わせ時点では、コールセンターや事務員が対応することが多いでしょう。

正直、アルバイトが対応しているのかコールセンターは対応が悪いことが多いです。

しかし、「コールセンターの対応が悪いので取引をしない」などのように判断をしないようにしてください。

 

クレジット決済の導入後にお付き合いするのは、代行会社の営業マンです。

営業マンも自分のノルマの達成のために、クライアントを大事にしてくれます。

そのため、コールセンターでの対応ではなく、営業マンの対応で決めるようにしましょう。

 

 

クレジットカード決済導入の比較ポイント.2
端末代金の利用料と決済手数料

クレジットカード決済を導入する費用は、大きく分けて以下の2つです。

  1. 端末代金と利用料
  2. 決済手数料

 

クレジットカード決済を行うために専用の端末が必要なのですが、端末料金の有無を確認しましょう。

端末機の利用料は無料だけど故障したら自己負担や、売上によっては無料などの条件も様々あります。

 

次に、決済手数料のパーセンテージですね。

目安としては、小売店で手数料4~6%程度です。

売上実績と営業マンとの交渉次第では、3%台まで下げることはできるでしょう。

 

端末機の利用料金と決済手数料は、月々のランニングコストに関わってくる部分です。

複数の代行会社から話を聞いて、比較検討するようにしてください。

 

ただし、売上規模が少ないうちは多少手数料が高くても、実績を積む期間と割り切る必要もあります。

 

クレジットカード決済導入の比較ポイント.3
今までの導入実績

今までにどのような業種に対応してきたのかを確認しましょう。

 

決済代行会社によっては、ホームページ上から導入実績を確認することも可能です。

自社と同じ業種に導入した実績があるとベストですね。

実際に導入するときにスムーズに対応してしてくれる可能性が高まります。

 

クレジットカード決済導入の比較ポイント.4
導入にかかる期間

申し込みからクレジットカード決済の導入までにかかる期間も重要です。

一般的には数日から数週間かかることが多いでしょう。

 

導入期間は、決済代行会社や状況によっても変わってきます。

「いつまでに導入したい」という希望がある場合は、事前に対応ができるかどうかを確認しておきましょう。

 

クレジットカード決済導入の比較ポイント.5
対応クレカのブランド

決済代行会社が対応しているカードブランドを確認しましょう。

国際ブランドや、国内の対応しているブランドが多いほど良いですね。

各決済代行会社によって対応しているカード会社の数は変わってきますので、数社から資料を取り寄せるなどして比較検討するのが良いでしょう。

 

 

クレジットカード決済代行会社の比較表

決済代行会社とモバイル決済会社の、代表的なものを選び比較表にまとめました。

ある程度信用できる会社を選ばなければリスクが高いので、まずこの中から比較検討してみることをオススメします。

 

代行会社名 利用場所 端末代金 月額+
決済手数料
導入に
かかる期間
対応ブランド
GMOペイメントゲートウェイ
(代行会社)
店舗+
WEB
要問い合わせ 要問い合わせ 約3週間~2ヶ月 VISA
MasterCard
AmericanExpress
DinersClub
Discover
JCB
イプシロン
(代行会社)
店舗+
WEB
0円 月額5,000円
+
4%
審査に1ヶ月ほど
※最短1営業日のプラン有
VISA
MasterCard
AmericanExpress
DinersClub
Discover
JCB
ソフトバンクペイメント
(代行会社)
店舗+
WEB
要問い合わせ 3.24%~
※要問い合わせ
要問い合わせ VISA
MasterCard
AmericanExpress
DinersClub
Discover
JCB
スクエア
(モバイル決済)
店舗 7,980円 月額0円
+
3.25%
※JCBのみ3.95%
審査期間
 3 営業日
VISA
MasterCard
AmericanExpress
DinersClub
Discover
JCB
楽天ペイ
(モバイル決済)
店舗+
WEB
18,800円 月額0円
+
3.24%~
VISA、MasterCardは
原則3~4営業日
それ以外は
原則2週間程度
楽天カード全般
Visa
Mastercard

※端末代金は無料キャンペーンやキャッシュバックで実質無料になる場合もあります。詳しくは公式ページで確認してみてください。

 

店舗とWEBの両方でクレジットカード決済を導入するなら、決済代行会社が良いですね。

両方の決済を一元管理できるため、管理する手間が少なくなります。

店舗のみで利用するならモバイル決済が導入しやすいでしょう。

 

代行会社やモバイル決済の業者は他にも多くありますので、自社にあった決済代行会社を探してみてください。

 

 

WEB決済で利用するなら審査が緩いPaypalもオススメ

個人が簡単にクレジットカード決済を導入する方法としてペイパル(Paypal)があります。

 

Paypal公式ページ

 

決済代行会社と比べて審査が優しいのが特徴ですね。

起業して間もない方や、審査のハードルが低いほうが良い方はペイパルを利用するのが良いでしょう。

 

ただし、店舗での決済には対応していないためネット決済のみの利用になります。

フリーランスやECサイトなどの業種であれば使い勝手の良い手段といえますね。

 

ペイパル導入時の条件は以下の通りです。

  • 初期費用無料
  • 月額費用無料
  • 手数料は2.9%~
  • 入金最短3日
  • 引出手数料5万円未満は250円(5万円以上は無料)
  • 対応ブランド(VISA, MasterCard, JCB, AmericanExpress, Diners, Discover )

 

ペイパルは取引を365日24時間体制で監視しているため、安心して利用することができます。

詳しく知りたい方は、上記の公式ページでサービス内容を詳しく確認してみてください。

 

 

【まとめ】信頼できる代行会社を選ぶことが重要

今回はクレジットカード決済の導入について解説しました。

 

クレジットカード決済を導入する最大のメリットは、売上アップを期待できることです。

お客さんにとっては支払いの幅が広がりますし、分割払いも可能なため高額商品を購入しやすくなりますからね。

 

個人事業主や小規模の企業がクレジットカード決済を導入する場合、決済代行会社と契約することが現実的な方法といえます。

カード会社の審査が厳しく契約まで結びつけることが難しいからです。

そのため、条件が良く信頼できる決済代行会社を見つけるようにしましょう。

 

決済代行会社を選ぶ際のポイントは5つあります。

  1. 営業マンの対応
  2. 端末代金の利用料と条件
  3. 決済手数料
  4. 導入にかかる期間
  5. 対応クレカのブランド

 

この5つのポイントを基準に、複数の決済代行会社を比較して条件の良い決済代行会社を見つけてください。

 

売上アップを狙うのであれば、クレジットカード決済を導入の他にも効果的な方法があります。

 

それは「商品の値上げ」です。

 

値上げというとどうしても難しいものと考えてしまいがちですが、値上げは決してお客さんの反発を生むものではありません。

お客さんに商品やサービスの価値を正しく伝えることができれば、値上げしても受け入れてくれます。

弊社クライアントの中には、単価20倍を達成した方もいるほどです。

商品の値上げにはテンプレートがあります。

テンプレートに沿ってお客さんに商品の価値を正しく伝えることができれば、簡単に売上アップの効果を期待できるでしょう。

具体的な方法はインタビュー動画で紹介しているので確認してみてくださいね。

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