『FREE』という本が一時、流行中しました。
書店では関連書籍も含め平積みされたので、
ご存知かもしれません。
ちょっとでもマーケティングしている人には
今までの方法論を単に類型化した本に過ぎませんが…
このフリー戦略(正しくは戦術、ですが。)においては、
無料レポート、無料サンプル、無料音声などなど
「無料」は簡単に会社の業績アップを可能にする
強力なツールです。
ただ、使い方には注意する必要があります。
(特にオフラインビジネスの場合)
見込み客を集めるために無料オファーを使う場合、
「お客さんを無料中毒にしない」ということに
気をつける必要があります。
無料でモノを与え続けると、
無料にしか反応しない人を集め育てることになります。
内容に興味があるからではなく
無料だからとりあえずもらっておけ、
という心理状態ですね。
この無料中毒者は一定の割合でいますし、
また無料で与え続けるとその割合は増えていきます。
「無料で与えつづければもっと欲しくなる」
なんて言う人もいますが・・・
複製コストのかからないインターネットであれば
無料中毒者と同様、購入者になる人も一定割合います。
母数を増やしさえすれば儲かりますから
その考え方でもいいでしょう。
しかし、オフラインの場合そうはいきません。
複製コストは下がってもゼロにはできません。
それでもお金はかかります。
母数を増やして購入者が増えても、
無料中毒者に対するコストもかかります。
中毒者に対するコスト < 購入者、売上増
になるようバランスを考える必要がある、
ということです。