各百貨店、家電量販店などで、
オリジナルのクレジットカードを作らされます。
これらのお店にとって、
クレジットカードをお客に作らせることで
・カード会社から数千円~1万数千円程度の手数料が入る
・お客のリストを手に入れることができる
というメリットがあります。
実は先日、ある経営者の方と
このクレジットカードの話になりました。
この方は、かなり優秀で物知りな方だったので、
当り前のようにこの仕組みを知っていると思っていました。
でも、知らなかったようで詳細に説明してあげると
「へ~北岡さん、凄いな!」と
本気で(笑)関心されてしまいました。
私からすると「こんなことで関心されるの?」というレベルです。
「私は物知り」と自慢したいわけではなく、
ここにビジネスの大きなヒントが隠れています。
私がこのクレジットカードの仕組みを知っていたのは、
大手のB to Cのビジネスにかかわっていたからです。
しかし、B to Cでも小規模なものであったり、
B to Bのビジネスに携わっていれば、
この仕組みを知る機会はかなり限定的なわけです。
つまり、
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ある業界にいれば当り前のことが、
他の業界であれば当り前ではない
――――――――――――――――
ということです。
あなたからすれば「こんなことでいいの?」
というレベルの知識を提供してあげても、
「凄い!」「ありがとう!」と喜んでくれる人は
確実にいるということです。
そして、喜んでくれる人がいるということは、
ビジネスになる可能性がある、ということです。
もしあなたが同じ業界の人から見られれば、
大した知識を持っていないかもしれません。
それでもお客さんから見れば、
「自分の知らないことを知っている」専門家になります。
この知識の差がビジネスになります。
この差を埋めるようにお客さんに適切な知識を提供します。
実際、たった1回しか店の開業をやったことのないのに
「開業コンサルタント」を名乗っていたなんていう方もいました。
さすがに、この方はかなり苦労されたようですが…
これは極端にしても、
大抵の人はひとつの業界に何年もいるはずです。
ということは、売れる業界の「当たり前」を
ひとつやふたつは持っているはずなのです。
ビジネスの種はすぐそばに転がっているものです。