ツールとしての企業理念

アバター画像 北岡 秀紀

Kitaoka

企業理念は重要です。

しかし、私は、
「企業理念をもって経営しろ」だとか
「企業は社会のために存在する」みたいな
キレイゴトは言いたくありません。

会社というのは、
「利益をあげるための装置に過ぎない」
からです。

ただし長期的に利益をあげ続けるために
また楽しくビジネスをし続けるために、
社会的な価値の提供は絶対に必要ですし、
法令や道徳を守ることは当然だと思います。

つまり、利益をあげるのが第一義。
その他はそのための手段に過ぎません。

そもそも利益を出せていない会社が
理念だとか社会的意義を語る資格はありません。

「理念」「想い」「社会のため」みたいなキレイゴトを
第一義におく人たちは
気持ちよい言葉に自分が酔っているだけで、
「会社とは何か」をはき違えています。

企業理念の押し付け

もちろん自分の解釈として
「理念」「想い」「社会のため」に
ビジネスすることは構いません。

そういう解釈でビジネスをするいうことは、
当たり前のように利益があがっている方なのでしょう。

ならば、それを大前提として
「理念」「想い」「社会のため」に
ビジネスをすることは大賛成です。
(もし儲かってなくて、そう言っているのであればただのアホですけど。)

しかし、「それが正しい」と説くのは、
自分の宗教を人に押し付けているに過ぎません。

使える企業理念

・・・そんな風に考えている私が
なぜ企業理念と言ったのか?

ツールとして企業理念は
相当「使える」からです。

どんな風に「使える」のか?
3つあります。

企業理念が使える理由1 意志決定のブレをなくす

企業理念は基準になります。
基準をもって意志決定をすると
ブレが小さくなります。
(経営者、スタッフともに、です。)

「これ儲かりそう」と思っても
理念が合わないからやめよう、
ということができます。

その結果、おかしな方向に
会社が進むことを防ぐことが可能です。

企業理念が使える理由2 全員が同じ方向を向く

企業理念で社内の価値観を
合わせることができます。
足を引っ張る異分子に
去ってもらえるようになります。

だから、11人を超える組織では
企業理念は必須です。

企業理念が使える理由3 モチベーションがあがる

金銭的な意味だけでがんばれるのは、
一定のステージまでです。

なので、お金ではない別の働く理由が必要になります。
それが企業理念です。

「自己のため」ではなく「他者のため」の方が
モチベーションが上がりやすいことは、
脳科学も証明しているところです。

つまり企業理念は「使える」

つまり、私が企業理念というのは、
「理念」「想い」「社会のため」にみたいな
キレイゴトのためではありません。

ツールとして、企業理念は使えるから
企業理念を作ったほうがいい、
と言っているまでです。

私はコンサルタントで、
再現性のある方法論で業績アップするのが仕事です。
形のない、論理的に証明できない精神論は
語ってはいけない、というのがスタンスです。

企業理念は所詮変わるもの

・・・というわけで(?)、
モチベーションがあがらないなら、
自分勝手なものでもいいですから、
本音の企業理念を考えてみてください。

別に、スタッフとシェアする必要はありません。
ですから、自分の欲丸出しの企業理念で構いません。

どうせステージがあがるたびに変わりますから、
「仮決め」の企業理念という軽いスタンスで考えてみてください。
企業理念は「変わらないもの」とする人もいますが、
それが足かせになって潰れた会社はいくつあることか・・・

「変わらないものはない」
それだけが変わらない真実です。

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