お坊さんのマーケティング

北岡 秀紀 北岡 秀紀
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昨日、家の近くを歩いていると、
托鉢をしている笠をかぶったお坊さんがいました。
家に向かってお経を唱えることで、お布施をもらうやつですね。

よく都会の人通りの多いところで、托鉢をしているところは見ますが、
この場所は住宅街で人通りはありません。
で、このお坊さんは美容室に向かってお経を唱えているのです。

建物に向かってお経を唱えるというパターンは、
アニメ『一休さん』くらいしか見たことがなく、
ちょっと面白いので少しの間、遠目からですが尾行してみました。
すると、このお坊さんには面白い行動特性がありました。

私が見ている方を手前に美容室→カフェ→スポーツバー
の順番に店の前に立ち、お経を唱えていきます。
その間にある住宅はスルーです。
そう、このお坊さんはお店の前でしかお経を唱えないのです。

じゃあ、次は、向こう隣の和食の店に行くんだと思うと…
その店とその次の店をなぜかスルーします。
そして、少し離れたのイタリアンの店でお経を唱え始めました。
なぜこのお坊さんは、これらのお店をスルーしたのでしょうか?


↓(ぜひ考えてみてください。)


お坊さんがスルーした店には共通点があったのです。
その共通点とは、中から外が見えないつくりになっていること。

つまり、お坊さんがお店に向かってお経を唱えているのを、
中の店員が見える場合のみお経を唱えているのです。

「オレお経唱えてるで~」とアピールできる場合のみ、
お経を唱えていたのです。しかも少し長めに唱える。
お布施を渡さないと帰ってもらえないような雰囲気をかもし出す。

恐ろしく合理主義なお坊さんです(笑)

実際、10件ほどまわって3件から、お布施をもらっていました。
30%というのは非常に高い確率ではないでしょうか。

しかも、遠目で確実ではないですが、
3件とも100円以上の硬貨やお札が入っていました。
こういうお布施として考えると非常に高額です。

だいたい10円とか50円とかですよね?

お布施をもらえそうなところしかお経を唱えない、というのは、
修行として正しいのか、正しくないのかはわかりません。

ただ、マーケティング的な観点から見たとき、
お金を払ってくれそうな人だけにアプローチするというのは、
非常に重要です。

見込み客のランク分けをしてはいても、
アプローチの分量や方法を変える人はほとんどいません。
特に、それを組織でやっているところは皆無です。

お坊さんでもできるマーケティング法です。
ビジネスとしてやっている私たちが、やれない理由はありません。

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