海外進出したい?その前に・・・

アバター画像 北岡 秀紀

Kitaoka

海外進出した方がいいんでしょうか?
という質問を最近よくいただきます。

その質問に対して、私は必ず質問で返します。
なんで海外進出するの?

その答えは大きく分けると3つあります。

1 日本は税金が高いから海外進出して税金を安くしたい
2 日本の人口が減少に転じ、マーケットが小さくなるから海外進出に活路を見出したい
3 マーケットが大きくなる海外(特にアジア)がチャンスだから海外進出を今のうちにしておきたい

それぞれに対して、私の答えは違います。

海外進出する理由1 日本の税金が高いから

税金安くするためだけに海外に行ってどうするのでしょうか?

めしがマズい、メシの選択肢が少ない、
空気がよくない、清潔じゃない、女性が綺麗じゃない、
インフラが整っていない、(お客、従業員の)教育レベルの低さetc。
日本の当たり前が海外の当たり前ではありません。

この当たり前を享受できているということに対して、
税金を払っていると考えてみると、
本当に高いのだろうか?と考えてみるべきです。

というより、1ヶ月くらい進出したい国に行ってみて
考えるほうが体感できていいと思います。

それでも「お金の方が重要」という結論が出たなら、
どうぞ海外進出してください。
ま、これで海外進出する人でうまくいった人を私は見たことがありませんが。。。

特に、これから進出するという場合、途上国でしょう。
途上国は、日本より物価が安いですから、
いくら頑張って稼いでもそれほどの金額は残らないということもあります。
それなら税金を取られても日本の方がキャッシュが残る、
ということも少なくありません。

海外進出する理由2 日本のマーケットが小さくなるから

日本のマーケットが小さくなることは間違いありません。
ただ、人口が一億人を切るのは30年後、です。
1億人というのは相対的に見た場合、それほど小さくありません。

あなたが働く期間はあと何年でしょうか?
そこから考えて、あなたが必要なだけのパイはないのでしょうか?

普通に考えて、年収ン千万程度であれば、
これからの日本でも取り続けることはできます。
自分のビジネスの最終的な規模感を考えてみてください。
それでも海外進出の必要はあるのでしょうか?

海外進出する理由3 マーケットが大きくなる海外はチャンスだから

確かにアジアをはじめ海外はマーケットが大きくなっています。
が、それはみんな知っているわけですから、
大挙してライバルも押し寄せています。

そのライバルと熾烈な競争がある、
ということを忘れていないでしょうか?

しかも、途上国というのは自国の会社が有利になるような制度を整えます。
それは途上国が悪いなどではなく、
発展の歴史の上でどの国も必ず通るところです。
国に守られた会社とも戦う必要があります。

安心してください。
国内で勝てていなければ海外進出しても、どうせ負けますから。

結論:海外進出はダメ?

こんな風に聞くと、私は海外進出に反対なのか、
というとそうではありません。

ダイナミックに動く感じはやりがいがありますし、
なんだかんだ言ってもチャンスもたくさんありますから。
(私自身、海外ビジネスに携わってもいますし。)

ただ、周りが海外進出と言っているからだとか、
なんとなく日本がダメそうな気がするという恐怖から逃れるためだとか、
なんとなく儲かりそうというような軽い気持ちで海外進出がうまくいくはずがない、
ということです。

実際、そういうタイプの人は
「海外進出」を前面に押し出すブランディングをしてますが、
よく見るとすごい頻度で日本に帰ってきています。
要するに実態は海外進出ではなく、海外で住んで日本に出稼ぎに来ているだけです。

海外進出には準備にもかなり時間がかかり投資フェイズも長くなりがちです。
それに耐える資金と覚悟も必要です。

脳を使わず逃げの一手として海外進出は大反対だ、というだけです。

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